2025/04/07

Tableau Next とは: FAQ

Salesforce 上に構築された新しいエージェンティック分析プラットフォーム、Tableau Next に関するよくある質問とその回答です。

Tableau Next (旧称 Tableau Einstein) の発表以来、私たちはコミュニティ、お客様、パートナーの方々からの熱意と強い関心に大きな刺激を受けています。大きな注目を集めていることは明らかで、皆様から関心とフィードバックが寄せられていることに大変感謝しています。私たちは、他の新しいイノベーションと同様に、新しいプラットフォームについて、またそれが組織、コミュニティ、キャリアにとってどのような意味を持つのかについて、多くの疑問が残っていることも理解しています。

そこで、Tableau Next に関してコミュニティから最も多く寄せられた質問をいくつかまとめて、わかりやすく回答しました。この内容は、新たな情報が入り次第、随時更新していく予定です。Tableau の気に入っている点を共有していただき、また製品を継続的に改善していくためにご協力いただき、誠にありがとうございます。

Tableau Next とは何ですか? なぜ今使用するべきですか?

Tableau Next は、オープンで構成可能なエンタープライズグレードのデータおよび分析ソリューションであり、刷新された分析エクスペリエンスを提供します。Salesforce プラットフォーム上に構築され、Agentforce と緊密に統合されています。自律革命の時代である現在、サイロ化されたデータと、人々がインサイトに基づいて行動する日々のワークフローとの間のギャップを埋めるためのユニークな機会が存在します。つまり、エージェンティック AI を活用することで、断片化されたデータ環境、データに対する信頼性の欠如、インサイトの見逃し、分析アセットの再利用性など、データと分析に関する最も一般的かつ差し迫った課題を一つのプラットフォームで解決できるようになります。

Tableau がこれらの課題にどのように取り組んでいるかについては、ブログ「Tableau Next とは」で詳しくご覧ください。

Tableau Next が Salesforce プラットフォーム上に構築されていることのメリットは何ですか?

Tableau Next を Salesforce プラットフォーム上にネイティブに構築することで、Salesforce と Tableau テクノロジーの最高機能を融合した、ユニークで真に統合された分析エクスペリエンスを提供できます。Tableau Next は、生データからデータレイク、セマンティックレイヤー、Viz レイヤー、アクションレイヤーまで、分析プロセス全体をカバーするワークフローエンジンを備えた、初の BI プラットフォームです。Tableau Next は、完全にオープンで API ファーストの開発プラットフォームとして、分析ソリューションの開発を加速し、再利用可能で構成可能なアセットをパッケージ化してマーケットプレイスで提供することを可能にします。

プライバシーに対する Salesforce の継続的な取り組みに支えられている Salesforce の Hyperforce クラウドインフラストラクチャが、セキュリティ、コンプライアンス、アジリティ、スケーラビリティに関するワールドクラスのスタンダードを提供します。エンタープライズグレードのガバナンスとパーミッションにより、セキュリティとコンプライアンスに関する地域の要件を満たしながら、分析をより大規模なグローバルユーザーに届けることができます。Tableau Next は、Data Cloud との緊密な統合により、ゼロコピーのデータ取り込みから準備、データ管理、セマンティクスまで、最新のデータ機能を備えています。Tableau Next は Agentforce とも緊密に統合されており、最新のノーコード/ローコードの AI の進歩とイノベーションのすべてにアクセスできます。

さらに、Salesforce CRM をご使用のお客様は、ユーザーパーミッション、管理、継承されたセキュリティなどを 1 か所で一元管理できるというメリットが得られます。

Salesforce の他の製品を使用しない場合、Tableau Next を使用する価値はありますか?

もちろんあります。Tableau Next を使用すると、データの調和とセマンティクス、エージェンティック分析スキル、人々が働く場所への実用的なインサイトの統合、分析アセットとアプリの構築、共有、再利用などの機能を通じて、あらゆる組織がデータからより多くの価値を引き出すことができます。Tableau Next を使用するのに、経験豊富なアナリストや Salesforce ユーザーである必要はありません。

たとえば、人事部門は AI エージェントの助けを借りて、従業員アンケートからの非構造化データを分析できます。小売企業は、在庫リスクを自動的に予測し、データを探索するためのプロアクティブなアラートや関連する質問を受け取れるほか、ERP システムに在庫リクエストを送信するなどのアクションを Tableau Next 内から実行することもできます。プラットフォームはオープンかつ API ファーストなので、可能性は無限です。

Tableau Next が Tableau の将来なら、Tableau Cloud、Tableau Server、CRM Analytics などはどうなりますか?

Tableau Cloud、Tableau Server、CRM Analytics を保有している場合、または Salesforce の他の分析ソリューションをご利用の場合でもご安心ください。分析アセットは安心してご利用いただけるとともに、今後も引き続き投資を継続してまいります。Tableau では、これらの既存製品それぞれについて堅牢な製品ロードマップがあり、それを実現していきます。Tableau プラットフォーム全体のリリース済みのすべての最新機能をご覧ください。

Tableau Next は、ビジョンの展開に合わせて進化するプロセスであることにご留意ください。現在の多くのユースケースでは、当社の既存の製品がデータと分析の目標達成に役立ちます。今後も Tableau Next への投資を通じて、これらの製品全体のイノベーションを推進していきます。さらに、Tableau Next は既存の製品と連携するように構築されているため、既存製品の導入を進めた場合でも、Tableau Next とそれらの製品の両方を一緒に使用できます。

既存の製品と Tableau Next は連携して動作しますか? 現在使用している Tableau アセットはどうなりますか?

Tableau と Tableau Next のアセットは異なりますが、互換性があります。たとえば、Tableau Desktop で Tableau Next の Tableau Semantics を操作できます。また近日中に、Prep フローから Tableau Next のデータレイヤー DLO にデータを出力できるようになります。私たちは、お客様の重要な Tableau アセットを確実に前進させるために、ツール、ガイダンス、信頼できるパートナーを提供することに尽力しています。近日中に、役立つリソースをご提供します。

Tableau Next はオンプレミス製品を使用している場合でも利用できますか?

Tableau Next はクラウドベースの展開が必要です。とはいえ、私たちは Tableau Server の機能強化を通じて既存のオンプレミスのお客様をサポートし、新しいイノベーションのメリットを享受できるように取り組んでいます。

Tableau Next と Tableau+ の違いは何ですか?

Tableau Next は、Salesforce 上に構築され、Agentforce と緊密に統合された新しいエージェンティック分析プラットフォームです。

Tableau+ は、Tableau Next とその他のエンタープライズ製品、AI 機能、プレミアムサービスをバンドルすることで、セルフサービス分析の包括的な導入を簡素化する包括的なパッケージです。

「セマンティクス」と Tableau Semantics の違いは何ですか?

「セマンティクス」は、論理セマンティックレイヤーと、データにさらなる意味を与えるその機能を表す、長年使用されている BI の概念です。「セマンティクス」は Tableau 製品内のセマンティック機能 (結合、関係、計算など) を指すこともありますが、ツールや製品に依存しない場合もあります。

Tableau Semantics は、Salesforce 全体において、AI を組み込んだセマンティックレイヤーとして Data Cloud と緊密に統合されています。これにより、信頼できる統合ビジネスデータを Tableau Next で利用できます。Tableau Semantics は、直感的な UI、組み込みの AI アシスタンス、エージェント強化機能を備えており、データにビジネス知識を取り込んで、より正確な応答と関連性の高いインサイトを導き出します。

Marketplace は Tableau Public に代わるものですか?

Tableau Public は、コミュニティがつながり、成長するための無料プラットフォームとして今後も存続し、個人が興味を持っている日常のトピックについてのデータビジュアライゼーションを探索、作成、共有の場を提供します。Marketplace は Tableau Public の機能を拡張するもので、私たちはコミュニティがこの新しい Marketplace を通じて、再利用可能な Tableau Next コンポーネントを作成、共有、活用できるようになったことを嬉しく思っています。

Marketplace で提供されるアセットの IP とデータプライバシーに関するガイドラインはどのようなものですか?

IP 保護とデータプライバシーは、Marketplace だけでなくコミュニティ全体にとって極めて重要です。これらは Tableau Next の構築における基本原則です。Tableau Next を Salesforce プラットフォーム上でネイティブに開発することで、当社は、独立系ソフトウェアベンダー (ISV) が Salesforce 上の自社ソリューションのセキュリティと整合性を確保するために使用しているのと同じ強力な機能を活用できます。これにより、IP 保護とデータプライバシーが当社の戦略の中心になります。さらに当社は、潜在的な問題を防止、検出してこれらに対処し、すべてのユーザーを継続的に保護するための高度なツールへのさらなる投資に取り組んでいます。

すでに別のテクノロジーに投資している場合、自社のデータレイクハウスやセマンティックレイヤーを使用できますか?

当社は、多くの組織が他のツールに多大な投資を行っていることを承知しています。当社のロードマップには、それらのツールを Tableau Next に接続してともに使用できるようにすることが含まれています。お客様は、Data Cloud コネクタを活用して自社のデータレイクハウスを使用できます。これには、バッチおよびストリーミングの取り込み、ゼロコピー、独自のレイクの持ち込み (BYOL) 機能が含まれます。当社は、別のシステムの既存のセマンティックレイヤーを変換して Tableau Next で再利用できるようにすることに取り組んでいます。また、Tableau Next セマンティックレイヤーを完全にオープンにして、市場の既存のセマンティックレイヤーと連携できるようにする取り組みも進めています。

Tableau Next は、複数の地域にわたってデータセット、モデル、ワークフローを標準化し、拡張したいグローバルチームのために複数の言語をサポートしていますか?

Tableau Next は、Salesforce のコア製品がサポートする 18 の言語をサポートします。Insight Services と Packaged App Content については、最初に英語のサポートを開始し、2025 年中に拡張されます。複数通貨についてもサポートを検討しています。

今すぐ Tableau Next を使い始めるにはどうすればよいですか? ライセンスと価格のオプションはどうなっていますか?

Tableau Next を使い始めるには、Tableau+ が最適です。この製品には、現在利用可能な Tableau Next のモジュール式コンポーネントの多くが含まれています。どのお客様にとっても、このパッケージには今すぐ始めるために必要なものがすべて含まれています。それらは、統合データモデリング機能を提供する Data Cloud、一貫したビジネスコンテキストを実現する Tableau Semantics、パーソナライズされたメトリクスとダイジェストでチームを強化する Tableau Pulse、そして生成 AI の導入を開始するための Tableau Agent です。

近日中にライセンスと価格のオプションを提供できるよう準備を進めており、すでに分析機能を活用しているお客様が手頃な価格で Tableau Next を利用できるように取り組んでいます。

さらに詳しく知ることができる場所はありますか?

それはもちろん、Tableau Conference です。Tableau Next と Tableau Semantics を使い始めるのに役立つセッションが多数用意されているほか、Tableau に対する既存の投資を活用してチームを次のレベルに引き上げるためのセッションも多数用意されています。今すぐ登録して、ご自身のアジェンダを作成してください。

Tableau NextTableau Semantics について詳しくは、当社の Web サイトをご覧ください。