高速なデータ分析とプレゼンテーションを教えるコンサルティング講座で Tableau を使用するボイジー州立大学


プロジェクトをクライアントに引き渡す重要な最終ミーティングには、3名の VP を含む 18 名の参加者がいました。学生にとっては大舞台です。クライアントは学生が作成した Tableau のダッシュボードを業務で採用し、若干調整した後でマネージャーに渡したいと考えていました。

ボイジー州立大学の情報技術管理プログラムは、学生が卒業後、実社会で即戦力としてすぐに適応できる技術を磨けるような講義を提供しています。Rob Anson 教授が教えるキャップストーンコンサルティングコース (総仕上げ講座) である ITM490 などの講座は、学生の将来のキャリア形成に向けた準備の核となる画期的なプログラムです。

この講座を受講する学生は少人数のチームを組み、スクラムプロジェクト管理手法を使って、グレーターボイジーエリアにある4つの組織にコンサルティングサービスを提供します。あるコンサルティンググループは、サプライチェーンと業務について大規模なデータを有する、全国的な流通会社へのコンサルティングを始めました。

Anson 教授は Tableau 教育向けプログラムを通して、学生用のライセンスを申請しました。申請後すぐ、学生はデータを理解するために Tableau を使い始め、地域の流通センターのパフォーマンスを追跡する KPI とパフォーマンスダッシュボードのセットを作成しました。学生は自分たちが扱うデータの内容と、クライアントが知りたい指標のタイプを把握するため、業務担当者と IT 担当者にインタビューすることから始めました。

クライアントから提供されたデータを調べ始めると、コンサルティングチームはデータそのものに問題があることに気がつきました。

「データセット全体には数百万行のデータがありました。梱包費、エラー、注文数、売上、貨物費などのデータです。最初に集計データと未加工のトランザクションデータがすべて集められました。あいにく、学生がデータを使おうとしていたとき、IT 部門もデータウェアハウスやデータマートの設計と再作成を行っていました。そのため、データ構造がころころ変わりました」と Anson 教授は話します。

チームは頻繁に変わるデータ構造に苦労しましたが、主要な業務を管理する視覚的な指標を作り続けました。

学期半ばにターニングポイントが訪れました。データと指標の一部が安定し始めたのです。チームは、他のプロジェクトに携わるクラスメートに、Tableau を使った最初の分析結果を発表できました。Anson 教授は次のように述べます。「彼らが発表したメジャーには本当にすばらしいものがあり、クラス中が盛り上がりました。私たちは、製品が倉庫から出荷され、営業がどのように製品を打っているのかを見て感じることができました。Tableau を使っていない他のグループは、Tableau を使って何ができるかを理解し始めました。」チームは Tableau の直感的にドラッグ & ドロップで操作できるインターフェイスも分かりやすいと思いました。「Tableau を使ったことがなくても、Tableau で効率的に作業でき、ビューもすぐに作成できました」とある学生は話します。

クライアントデータの分析を続けているうちに、学生は Tableau の速さにも気がつきました。「このデータをどう見せたい?と学生はいつも言っていました。学生は、それぞれ異なった角度からデータを見ていたため、データを表現する最適な方法も異なりました。Tableau なら、スケールや凡例、ラベルの変更がすぐにできました。ほとんどの学生は倉庫について分析していました。15 か所すべての倉庫を見てその中に例外がないか探すか、1か所の倉庫に注目して、その傾向を探すかしていました。ビジュアライゼーションを操作することは簡単でした」と Anson 教授は言います。

プロジェクトをクライアントに引き渡す重要な最終ミーティングには、3名の VP を含む 18 名の参加者がいました。学生にとっては大舞台です。クライアントは学生が作成した Tableau のダッシュボードを業務で採用し、若干調整した後でマネージャーに渡したいと考えていました。クライアントはマーケティングなど別の部署のデータを分析するために、データアナリストを雇ったばかりでした」

最終ミーティングの後、クライアントは Anson 教授に会社の次のステップについて伝えました。「私たちは、社内のデータソースに直接接続するようにダッシュボードを再編しているところです。ダッシュボードは Tableau Server で公開し、今後のビジネスで使用します。プロジェクトにドリルダウンビューをもう一つ追加する予定です。指標も追加するかもしれません」

学生の分析結果はクライアントから好評を博し、学期末にはさらにうれしい知らせが待っていました。グループメンバーのひとりがそのクライアントから正社員採用を打診されたのです。

Anson 教授は述べます。「クライアントから正社員採用の打診があったグループは1つでしたが、Tableau を使って分析した後なら、どの生徒でも採用されたでしょう」