現在ベータ版の Tableau 2018.2 は数々の優れた機能を持っており、その 1 つがダッシュボードの拡張機能です。ダッシュボードの拡張機能はダッシュボード内のカスタム領域から利用でき、Tableau のインターフェイス上で新しいダッシュボード機能の導入や他アプリケーションとの統合を行えるようにします。組織内の開発者やテクノロジーパートナーが拡張 API を使って拡張機能を開発でき、Tableau Creator や Explorer のユーザーであれば誰でも、1 行もコードを記述せずにダッシュボードに追加できます。

拡張機能は、とても簡単にダッシュボードに追加できます。Desktop や Web 作成環境では、シートや他のダッシュボードオブジェクトを追加するときと同じように、[オブジェクト] ペインから [拡張機能] オブジェクトをダッシュボードの好きな場所にドラッグするだけです。

[拡張機能] オブジェクトをダッシュボードにドラッグするとダイアログが表示され、ユーザー自身や組織内の他のユーザーが作成した拡張機能、または新しい拡張機能ギャラリー (2018.2 でベータ版として公開) からダウンロードした拡張機能を選択することができます。この拡張機能ギャラリーには、テクノロジーパートナーが作成したダウンロード可能な拡張機能が掲載される予定です。拡張機能は、ユーザーの PC 上で .trex ファイルとして保存されますが、このファイルは拡張機能の「マニフェスト」です。サイズは小さく、ダッシュボードに拡張機能を追加する方法を Tableau に指示する情報が含まれています。

利用例

拡張機能の用途は拡張 API の使い方を学ぶユーザーの想像力によって無限に広がりますが、最も一般的な利用例として考えられるのは、データの新しい操作方法の追加や外部システムとの統合です。Tableau パートナーが作成した素晴らしい例をいくつかご紹介しましょう。

Starschema 社の自動更新拡張機能

データの新しい操作方法のシンプルな例から見ていきましょう。Tableau ダッシュボードの一般的な用途として 1 つ挙げられるのは、変化し続けるデータのモニタリングです。またダッシュボードで、定期的に変化しているデータに接続している場合は、ダッシュボードも定期的に更新することになるでしょう。これはつまり、更新ボタンをひっきりなしにクリックするか、何か他の回避策をとる必要があるということです。

Tableau パートナーの Starschema, Inc. (英語) はこれに着目して、タイマーに従ってデータを更新する拡張機能を作成しました。

上の画像では、Starschema 社の autorefresh.trex がダッシュボードに追加されています。この拡張機能はカウントダウンを行い、0 になるとダッシュボードから接続されているすべてのデータソースを更新します。また、拡張 API はダッシュボードのパラメーターのクエリを実行できるため、Tableau 内のパラメーターを使って更新タイミングを設定することも可能です。ここでは、アイデアを持ったパートナーが API を利用して更新やパラメーターのクエリなどを行えると、どのような拡張機能が作成できるかを示す、シンプルな例をご紹介しました。

Narrative Science 社の Narratives for Tableau

Narrative Science 社は、自然言語生成を専門にする人工知能企業です。同社のテクノロジーを利用すると、データを解釈して、インサイトに富んだ自然言語の「ナラティブ (物語)」に変換し、ダッシュボードから新しいインサイトを見出すのに役立てることができます。

Narratives for Tableau 拡張機能 (英語) をダッシュボードに追加すると、生成されたナラティブで使うディメンションを指定できるようになります。そして、ナラティブの設定が完了すると、データは Narrative Science 社の自然言語生成エンジンに送信され、次のような理解しやすい形式で表示されます。

さらに、拡張 API はユーザーの操作に「耳を澄ます」ことができるため、ユーザーがマークのフィルタリングや選択を行うとナラティブも次のように更新されます。

ここでご紹介した 2 つの拡張機能はどちらもダッシュボードのレベルアップに役立ちますが、ダッシュボードの拡張機能はさらに大きな可能性を秘めています。Tableau は他にも、最適化ソフトウェアを開発する Frontline Systems 社、自然言語生成のエキスパートの Automated Insights 社、さまざまな素晴らしい拡張機能を開発している Tableau パートナーの Infotopics 社、Tableau で書き戻しや損益計算書の作成を実現する K4 Analytics 社、Tableau ゴールドパートナーの The Information Lab 社と協力しています。こうしたパートナー企業はすでに独創的な拡張機能のアイデアで私たちを驚かせ、Tableau ダッシュボードの新しい可能性を生み出しており、他にどのようなものが誕生するのか楽しみなところです。

IT 部門も安心できる

企業 IT 部門の方でしたら、ここで思っているのは「拡張機能は便利そうだが、Tableau Server や Online で実行が許可される拡張機能を管理したい」ではないでしょうか。ご安心ください。実行可能な拡張機能を指定できる、Server とサイトの新しい設定機能も追加されました。

サイトレベルでは、管理者は実行を許可する拡張機能、拡張機能がデータにフルアクセスできるかどうか、拡張機能の実行前にユーザーに通知するかどうかを指定することができます。

Server レベルでは、管理者はどのサイトでも実行できないように特定の拡張機能をブロックすることができます。

さらに、Server レベルとサイトレベルの両方で拡張機能を完全にオフにすることもできるので、管理者は拡張機能を完全に管理できます。

Tableau の開発者プラットフォームチームのミッションは、サードパーティー開発者のクリエイティビティを引き出し、Tableau ユーザーに新しい機能を提供できるようにすることです。そこで、Tableau の核となる部分に至るまでそのパワーを実現できるように、鋭意準備を進めてきました。ダッシュボードの拡張機能で生まれた新しい使用事例についてお聞きすることを楽しみにしております。

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