ダッシュボードの可能性を押し広げる新機能がベータ版に

Tableau 2018.2 ベータ版がリリースされました。ダッシュボードの可能性を押し広げる新機能をご紹介します。

Tableau の可能性をさらに広げる、最新リリースの Tableau 2018.2 がベータ版になりました。このリリースでは、IT 管理者やアナリスト、開発者の方々のための大きな新機能が登場します。

  • ダッシュボードの拡張機能を使用すると、他アプリケーションのデータを Tableau から直接操作できるようになります
  • 空間データの結合機能では、共通する属性が位置のみのデータソースを結合することができます
  • Tableau サービスマネージャーを利用して、Windows 版と Linux 版の Tableau Server をブラウザから柔軟に管理することができます
  • モバイルレイアウトの自動作成、ダッシュボードのグリッド線、透明なクイックフィルターなど、ダッシュボードの使いやすい新レイアウトツールでさらに美しいダッシュボードを作成できます

詳しくご紹介しましょう。

ダッシュボードの拡張機能を利用した他アプリケーションのデータの操作

ダッシュボードの拡張機能を使うと、他アプリケーションのデータを Tableau から直接操作できるようになり、Tableau のダッシュボードから離れずにサードパーティー製アプリケーションの全機能が利用できます。

Tableau Conference 2017 では Extensions API のプレビューを公開しました。活発な開発者コミュニティはそれ以来、動的パラメーター、Salesforce などの他アプリケーションとの深い統合、データベースへの書き戻しといった強力な機能の開発に熱心に取り組んできました。拡張機能を利用すると、ユーザーは分析フローから一切離れずに、他のアプリケーションのデータに直接アクセスすることができます。またサイト管理者は、サイトで実行を許可する拡張機能を完全にコントロールすることが可能です。

さっそくベータ版で、Tableau のエンジニアリングチームが開発したフィルターのクリア拡張機能をお試しください。

空間データの結合機能で「どこで」の質問に答える

共通の属性が位置のみの場合でもデータの結合が可能になりました。点や多角形を組み合わせられるため、カスタムの地理的データと同じ詳細レベルでメジャーを集計することができます。地理空間データについて、これまでよりさらに幅広く質問し答えを得られるようになります。

Windows 版にも Linux 版にも対応する Tableau サービスマネージャー

Tableau サービスマネージャー (TSM) は、tabadmin に取って代わる、ブラウザベースのまったく新しい Tableau Server 管理環境です。新しいビジュアルインターフェイス、コマンドライン、そして REST API を使って、Windows 版や Linux 版の Tableau Server の導入と管理を行うことができます。これまでより多くの管理タスクをブラウザから行うことができ、リモートデスクトップ接続を利用する必要もありません。

Tableau サービスマネージャーでは、バックグラウンダープロセスや VizQL Server プロセスで、Tableau Server を再起動せずにトポロジのホット変更を管理することもでき、より柔軟な管理とダウンタイムの低減が実現します。

ダッシュボードやモバイルの強力な新しいレイアウト機能

誰もが持っている Viz アーティストの一面をさらに生かしましょう。グリッド線を使って、ダッシュボード内の領域を正確にコントロールすることができるようになります。グリッド線はダッシュボードの上に重なって表示され、キーボードの矢印キーを使って浮動領域をピクセル単位で移動することもサイズ変更することもできます。また移動する場合は、ダッシュボード内の領域をプレビューで確認しながら美しい配置を探せます。数時間ではなく、数分でデザインに磨きをかけられるようになる新機能です。

モバイルに対応したダッシュボードの作成もさらに簡単になりました。モバイルレイアウトの自動作成機能は、モバイルのベストプラクティスを適用して、デスクトップレイアウトからスマートフォンやタブレットのレイアウトを作成します。作成されたレイアウトはそのままで使うことも、またダッシュボードを編集してモバイルでの操作性をカスタマイズすることもできます。

その他の機能

Tableau 2018.2 ベータ版には、強化されたワークブックダウングレード機能なども含まれています。この機能では、Tableau Server や Online のワークブックをダウングレードする場合、実際に行う前に、使えなくなる機能があるかどうか、ワークブックは完全な互換性を持つかどうかがわかります。

最新製品の開発にご協力ください

Tableau では Tableau 2018.2 の正式リリースに向けて鋭意準備を進めていますが、そのためにも皆様のフィードバックが必要になります。早い段階でフィードバックをいただくことにより、問題点を見つけ新機能を最高の質で提供することができるようになります。ベータプログラムの進捗に伴い、ベータ版および Tableau 2018.2 の最終版に含まれる機能は、随時変更される場合があります。

次の内容にご興味がある場合は、Tableau プレリリースコミュニティにどうぞご参加ください。

  • アルファプログラムとベータプログラムに参加して、新しい機能やバージョン、製品を早い段階で試す
  • ユーザー調査、製品に関するディスカッション、関心があるトピックに対するフィードバックを通じて、Tableau の開発チームと直接コミュニケーションを取る

アイデアフォーラムでは、皆様のフィードバックに基づいて導入された機能をご覧いただけます。開発チームがお客様の声に耳を傾けておりますので、機能のリクエストを今後もどうぞお寄せください。お客様あっての Tableau です。

Coming Soon ページでは、現時点のベータ版の全機能と今後のリリースで予定されている機能をご覧いただけます。ベータプログラム期間中は、この Web ページでご紹介する関連情報や詳しいビデオなどを随時更新する予定です。

上記の機能のすべてが現在のベータプログラムでご利用いただけるわけではありません。一部の機能は、今後、数週間以内に追加される予定です。ベータプログラムは、すでに Tableau をお使いいただいているお客様を対象として実施されます。現在有効な保守ライセンスをお持ちのお客様は、Tableau 2018.1 のリリース時に無料でソフトウェアをアップグレードできます。