コミュニティのアイデアを元に 2025 でリリースされる Tableau の新機能
Tableau コミュニティは常にインスピレーションの源であり、革新を続け、ユーザーエクスペリエンスを充実させる原動力となってきました。Tableau の可能性をさらに広げるために役立つ、皆様からのフィードバックとご協力に感謝します。
リリースのたびに、IdeaExchange では Tableau コミュニティから寄せられ、それに対する対応が行われた素晴らしいアイデアが賞賛されています。IdeaExchange (英語) は、機能に関するリクエストを確認、評価して、優先順位を付けるための主な方法の 1 つです。これらの提案は単に関係者の耳に届くだけではありません。積極的に検討され、しばしば製品ロードマップに組み込まれます。IdeaExchange は、新しいアイデアを共有するだけでなく、開発の進捗状況や、皆様のアイデアと Tableau の戦略的イニシアチブとの合致に関する私たちの見解を伝えられる、貴重で効果的なチャネルとなっています。
このページでは、人気の投稿や提案、またリリースで取り上げられたアイデアをご紹介します。
Tableau 2025.2
- Google Workspace 用の Tableau アプリ
- 動的な空間パラメーター
- 動的なカラーレンジ
- パフォーマンスインサイトのダッシュボード
- プロフィールの整理: 手作業でのカテゴリー分け
Google Workspace 用の Tableau アプリ
Jaclyn Slobodnik 氏が投稿したこちらのアイデアを参照
Tableau Cloud
アプリ間を何度も行き来したり、手作業でビジュアライゼーションをエクスポートしてスライドを更新したりする必要はもうありません。Google Workspace 用の Tableau アドオンを使えば、必要な場所にインサイトを提供することで、データドリブンな意思決定を向上させることができます。この機能で、Tableau Pulse の指標とダッシュボードを Google スライドと Google ドキュメントに直接埋め込むことができるようになりました。

動的な空間パラメーター
投稿されたこちらのアイデア (および [1]、[2]、[3]) を参照
Tableau Desktop、Tableau Cloud
Tableau の空間パラメーターが動的な機能で強化され、マップの位置や拡大縮小をより細かく制御できるようになりました。ズーム/パンしながらマップ上のデータをフィルタリングしたり、複数のワークシート上のデータをフィルタリングしたり、ダッシュボード上の複数のマップビューを同時にズーム/パンしたりできます。

動的なカラーレンジ
Ken Flerlage 氏が投稿したアイデア
Tableau Cloud、Tableau Desktop、Tableau Public
Tableau コミュニティは、動的なカラーレンジのリリースを歓迎しています。重要な部分を強調し、パラメーターを使ってカラースケールを調整することで、重要な箇所に注目を集めることができます。手間がかからず柔軟性が高いこの機能は、インサイトに富んだ明快なチャートを作成するのに役立ちます。

パフォーマンスインサイトのダッシュボード
Rob Negerman 氏が投稿したこちらのアイデアを参照
Tableau Cloud
管理者向けの機能であるパフォーマンスインサイトのダッシュボードは、Cloud 内でパフォーマンスデータを直接表示するための使いやすいインターフェイスを提供します。待ち時間やレンダリングの遅さなど、効率の悪さや遅延の原因となっている問題を簡単にトラブルシューティングできます。この機能を使用すると、特定のワークブックでフィルタリングし、どのビジュアライゼーションが読み込み時間に影響を与えているかを分析できます。

プロフィールの整理: 手作業でのカテゴリー分け
Chris McClellan 氏が投稿したこちらのアイデアを参照
Tableau Public
Tableau Public のプロフィールはユーザーのデジタルポートフォリオです。真の意味でブランドを反映するには、プロフィールの見た目や使い勝手を完全にコントロールできる必要があると Tableau は考えています。そのため、プロフィールの構成をユーザーが完全にコントロールできるようになったことは大きな成果です。カテゴリーの作成、削除、名前の変更、任意のカテゴリーへの Viz の追加と削除、複数のカテゴリーへの Viz の追加が可能になりました。

Tableau 2025.1
- カスタムテーマ
- VizPortal のプロジェクトツリー
- キーボードを使った操作
- 論理テーブルのデータソースフィルター
- ごみ箱
カスタムテーマ
こちらのアイデア (および [1]、[2]、[3]、[4]) を参照
Tableau Desktop
新しいワークブックでフォント、フォントの色、フォントサイズ、背景色などの書式を設定するのは、時間がかかる面倒な作業です。いくつかのご要望にお応えし、カスタムテーマを開発しました。一度テーマを作成してしまえば、新しいワークブックを作成する際に再利用したり、既存のワークブックに適用してすばやく更新したりすることができます。テーマの作成も簡単で、既存のワークブックをテンプレートとして使用し、そのスタイルをテーマとして「エクスポート」するだけです。

VizPortal のプロジェクトツリー
Masatsugu Nishimura 氏が投稿したこちらのアイデアを参照
Tableau Cloud、Tableau Server
Tableau Cloud や Tableau Server を閲覧するとき、数百ものプロジェクトやサブプロジェクトがあると、その膨大な量にすぐに圧倒されてしまいかねません。プロジェクトツリービューは、VizPortal のインターフェイスにオプションのナビゲーションスタイルとして追加されました。これにより、ユーザーはプロジェクトの階層を一目で確認し、目的のプロジェクトにすばやくたどり着けるようになりました。

キーボードを使った操作
Lisa Cornish 氏が投稿したこちらのアイデアと、Chris DeMartini 氏が投稿したこちらのアイデアを参照
Tableau Cloud、Tableau Server、Tableau Public
キーボードを使った操作機能を利用すれば、ナビゲーション方法に関係なく、誰もがデータを活用できるようになります。データの保持、除外、並べ替えや、マークの選択と強調表示といった主要な操作を、マウスを使わなくてもツールヒントから直接実行できるようになりました。スペースキー、Enter キー、矢印キーを利用したこの拡張キーボード機能により、これまで以上に多くのユーザーがデータを探索し、データへの理解を深めることができます。
論理テーブルのデータソースフィルター
Jacqui Moore 氏が投稿したこちらのアイデアを参照
Tableau Cloud、Tableau Server、Tableau Desktop、Tableau Public
堅牢で柔軟なデータモデルを使用する場合、多数のテーブルが相互に関連していることがよくあります。クエリのパフォーマンスを向上させるため、論理テーブルのデータソースフィルターを使うことで、カスタム SQL を使わずに各テーブルの行数を減らすことができるようになりました。たとえば、このテーブルフィルターを使用して、30 年分の履歴テーブルを過去 5 年分まで減らすことができます。

ごみ箱
Stephen 氏が投稿したこちらのアイデアを参照
Tableau Cloud、Tableau Server
何かを誤って削除してしまい、元に戻したい。そう思うことは誰にでもあります。ワークブック、データソース、プロジェクトを削除すると、削除されたコンテンツは 30 日間 [ごみ箱] 領域に移動するようになりました。削除されたコンテンツは、サイト設定ページの [ごみ箱] セクションで確認し、復元することができます。
Tableau コミュニティによるイノベーションの支援方法
ユーザーエクスペリエンスを向上させる方法についてアイデアをお持ちの方や、他のユーザーが投稿した内容を閲覧したい方は、IdeaExchange をご覧ください。アイデアを投稿したり、他のアイデアに賛成票を投じたりすることができます。
Tableau 製品の改善をご支援いただくには、アイデアを共有する他にも以下のような方法が役立ちます。ぜひご意見をお寄せください。
- Salesforce Idea Exchange にアイデアを投稿 (またはアイデアに投票) する。
- Tableau コミュニティの Slack ワークスペースでのディスカッションに参加する。
- Tableau Research Program に参加して、UX、デザイン、価格およびパッケージに関するフィードバックを Tableau 製品チームに直接提供する。
- Tableau Developer Program に参加して、API に関するフィードバックを提供し、当社のチームと協力して Tableau プラットフォーム上でソリューションを構築する。
- Tableau プロダクトマネージャーが Tableau の最新リリースのデモと紹介を行う、毎月恒例のバーチャルイベント Inside Trackに参加する。
皆様の揺るぎないサポートと、Tableau の進化を支える重要な役割を担っていただいていることに心より感謝申し上げます。今年も皆様に喜んでいただける機能をお届けできることを楽しみにしています。
