Tableau 最大のイベントである Tableau Conference が開催され、データについて語り合い、スキルを磨き、Tableau プラットフォームに追加される新機能をいち早く試すために、Tableau コミュニティから 17,000 人にも及ぶデータロックスターがニューオリンズに集まりました。その目的は、レポートの作成時間を短縮する、機器の安全性を高める、あるいは、命を救うなど、データの力を有効に活用して、世界にプラスの影響をもたらすことです。

あらゆる場所に革新と影響、そして分析を

#TC18 の開会を飾ったキーノートセッションでは、意思決定を行う人々が分析を活用可能になることでもたらされる大きな影響について語られました。Pfizer 社のデータおよび分析イノベーションのバイスプレジデントである Debbie Reynolds 氏に、データを活用したコラボレーションが、患者の識別や診断の改善、臨床試験や製品の市場投入の迅速化、社会における医療効果の向上につながることをお話しいただきました。

分析の影響力が発揮されたもう 1 つの優れた事例として、#VisualizeNoMalaria イニシアティブにおける NGO 団体 PATH とのパートナーシップが挙げられます。ザンビア南部でマラリア関連の死亡率を 90% 削減するのに、分析が役立ちました。

Tableau の CEO、Adam Selipsky は、2025 年までに Tableau Foundation を通じてソフトウェア、トレーニング、経済的支援に 1 億ドルを投じることを誓い、データにより世界最大の課題の解決に貢献するという Tableau のコミットメントを強化しました。この一環として、来年初めには、Tableau Foundation の取り組みに対して 2,500 万ドルの株式寄付を行います。詳しくは、プレスリリースをご覧ください。

Selipsky は、ユビキタスな分析の実現に向けた道のりを示しました。彼は、この道のりを、氷室のような冷蔵施設から、どの家庭にも置かれる電気冷蔵庫へと進化した冷却設備の技術革新になぞらえています。この破壊的テクノロジーは、私たちの食生活に変革をもたらしただけでなく、人が住む場所にも変化をもたらし、産業界全体を近代化しました。人類は同様の変革をインターネットでも経験しています。ほんの 25 年前まで、世界の多くの場所でインターネットは正しく理解されていませんでした。そして今、分析が同じ道を進もうとしています。広く普及することで、世界的な影響が現実のものとなりつつあるのを目の当たりにしています。

「まさにこの部屋で、私たちは実現しようとしています。今こそ、ユビキタスな分析の時代の始まりであり、私たちは大きな影響を生み出すことができるのです」

影響の兆候は、私たちの周りに見え始めています。学術界ではデータを扱う能力に強い関心が寄せられており、産業界ではデータドリブンな企業が業界全体に破壊的変化をもたらしています。世界の至るところで、データと分析が、国家的目標を推進する原動力となっています。だれもがデータにアクセスし、データの分析に基づいて意思決定ができる未来は、もはや夢ではなくなっています。

Charles Schwab 社シニアバイスプレジデント兼グローバルデータオフィス責任者の Rene Kim 氏には、適切なデータを適切な人に適切なタイミングで届けることで、企業全体の効率性と透明性を高めているという話を語っていただきました。現在、Schwab 社では 3 万人を超える従業員が Tableau を使用してインサイトを引き出し、顧客に対するサービスの向上に役立てています。

しかし、大きな影響をもたらすユビキタスな環境は、自然に発生するものではありません。急激なイノベーションで変化を推進する必要があります。Tableau では、Tableau が幅広く充実した機能を搭載した、使いやすい最新の分析プラットフォームとなり、導入や規模の拡大に必要なセキュリティ、ガバナンス、サービスを備えたものとなるよう、引き続き注力していきます。

そして次に、最高製品責任者である Francois Ajenstat が Tableau の開発者たちと共に登壇し、今後リリース予定の、誰もが分析を利用できるようにするための新しいイノベーションを一足早く紹介しました。その内容を、ぜひお確かめください。

Ask Data による会話のような分析

自然言語処理のような新しいテクノロジーにより、従来よりも簡単にデータから答えを引き出せるようになります。現在ベータ版の Tableau 2019.1 で Tableau Server と Tableau Online に Ask Data が搭載され、自然言語処理が活用される様子をプロダクトマネージャーの Andrew Vigneault が舞台上で紹介したとき、観客が沸き立ったのはこのためです。

Ask Data のデモを行い、新しい自然言語処理の機能を紹介する Andrew

Ask Tableau では、ユーザーが質問を入力するだけで、Tableau で自動的に最適なチャートタイプが選択され、ビジュアライゼーションが作成されます。質問に変更を加えると、元のコンテキストを維持したまま、ビジュアライゼーションが更新されます。舞台では、Ask Data で複雑な計算や相関性がどのように処理され、インテリジェントな並べ替えがどのように適用されるのかが示されました。

特に素晴らしいのは、セットアップの必要がないことです。Ask Data はネイティブに組み込まれているため、ライブ接続か抽出かを問わず、パブリッシュされたすべてのデータソースで利用できます。Ask Data は、Tableau 2019.1 のリリースで、Creator、Explorer、および保守契約されているお客様には、すぐにご利用いただけるようになります。Tableau 2019.1 ベータ版で今すぐお試しいただけます。

Prep Conductor で Tableau Prep のフローを集約

昨年の春に Tableau Prep を発表して以来、コミュニティから驚くほどのフィードバックが寄せられ、毎月のアップデートにつながってきましたが、中でも常に要望の上位に挙がっていたのが、フローのスケジュール設定と管理の機能でした。シニアエンジニアリングマネージャーの Zaheera Valani が舞台上で新製品の Tableau Prep Conductor について発表したとき、会場がまるでカーニバルのように沸き立ったのも無理のないことです。

Tableau Prep Conductor では、Tableau のフローのスケジュール設定、アラート機能、および管理が導入され、常に最新のデータを利用できるようになります。デモでは、フローをパブリッシュし、更新スケジュールを設定し、スケジュールの履歴を確認する方法が紹介されました。Tableau Prep Conductor は Tableau Server および Tableau Online に完全に組み込まれているため、すでに設定されている認証やパーミッションをそのまま利用できます。Tableau Prep Conductor は、すでに公開されている 2019.1 ベータ版に含まれています。

新しい Tableau Prep Conductor を紹介する ZaheeraTableau Prep Desktop にも、いくつかの強力な新機能が加わります。今後のリリースで予定されているその他の機能として、次のようなものが紹介されました。

  • R と Python - R および Python のスクリプトがサポートされます。ノードを追加して、そこで外部スクリプトを呼び出せば、統計分析やセンチメント分析から予測モデリングまで、さまざまな変換や拡張機能をフローに取り入れることができます。
  • データの役割 - データの役割では、データのコンテキストを定義できます。これは、エラーの自動的な特定や修正に役立ちます。たとえば、データの役割が「国」になっている列では、「アムステルダム」は「オランダ」に修正する必要があることが Tableau Prep で自動的に認識されます。また、独自のデータに対応する、カスタムのデータの役割を定義することもできます。Zaheera のデモでは、カカオ豆の種類を格納するフィールドを使用していました。Tableau Prep では機械学習が使用されており、データの役割だけでなく、グループ化や値の置換などデータのクリーニング方法についても、スマートリコメンデーションの機能を利用できます。
  • フローのハイライト - Tableau Prep のフローでデータのリネージを確認したい場合、フローにおける表の列のパスが自動的にハイライトされ、データがどこでどのように変換されているかを確認できます。

新しいデータモデリング機能で、高度な分析が直観的に行えるように

データ開発チームのプロダクトマネージャー、Tyler Doyle は、来年 Tableau に搭載される新しいデータモデリング機能を紹介しました。データソースの機能強化により、高度なデータベースの概念を学習したり、カスタム SQL コードを記述したりしなくても、複雑なデータを簡単に分析できるようになると聞いて、データマニアだけでなく誰もが歓喜しました。

2019 年にリリースされる新しいデータモデリング機能を紹介する Tyler

新しいモデリング機能により、Oracle や SQL Server のように、スタースキーマやスノーフレークスキーマなどの一般的なデータウェアハウス標準が採用されているデータベースにデータが保存されていれば、データ間の関係が Tableau で自動的に認識されるようになります。これにより、適切に構成されたデータウェアハウスを構築するためにデータベース管理者が行った作業の結果をそのまま利用できるようになります。

Tableau では、1 つのデータソースで複数の詳細レベルを扱えるため、平均や合計などの集計を適切に行うために特殊な計算を記述しなくても、複雑なデータの多角的な分析を簡単に行うことができます。このようなデータソースの機能強化により、データソースから幅広い質問の答えが得られるため、データソースを統合して、作成と維持管理が必要なデータソースの数を削減できます。新しいデータモデリング機能の詳細については、こちらをご覧ください。

Tableau Developer Program のご紹介

Tableau の API を使用して Tableau の自動化や連携、拡張を行う企業や組織が増えており、組織のワークフローにインサイトがシームレスに組み込まれるようになっています。開発者を支援するためのプログラムとして、Tableau Developer Program が発表されました。これは、Tableau プラットフォーム上で開発を行うすべての人が利用できる無料のプログラムです。

メンバーは、Tableau Online の開発用サンドボックスを無料で使用できるほか、Tableau のエンジニアリングチームによるデモ (スプリントレビュー) のオンラインセミナー、ドキュメントやサンプルコードなどの技術的なリソースにアクセスすることや、コミュニティで質問して回答を得たり、サポートを受けたりすることができます。

皆様のご参加をお待ちしています。ぜひご登録ください。

さらに詳しくは、サイトをご覧ください

TC18 では、参加者の方々を惹きつけるさまざまな発表や紹介がありました。ニューオリンズに足を運べなかった方にも、ぜひ知っていただきたいことばかりです。Tableau Conference Live にアクセスして、キーノートの Devs on Stage、Iron Viz のコンテスト、お好きなテーマを選択できるブレイクアウトセッション、さらに、Tableau のエキスパートや特別ゲストのライブインタービューやパネルセッションなどのコンテンツをご覧ください(お好みのスナックを片手にお楽しみください)。

2019.1 ベータ版の最新情報をご確認のうえ、プレリリースプログラムに参加してぜひお試しください。

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