Mondelez International 社、調達プロセスをデジタル化することで、160 以上のデータフィールド、28,000 社のサプライヤーを統合し、数百万ドル単位のコスト削減を推進


数週間かかっていた上位 KPI のレポートを数日で作成
予算と料金に関するデータの報告時間を 3 時間から数分に短縮
定量的および定性的な調達プロセスを効率化した結果、全体で年間約 7,000 時間を節約

Mondelēz International, Inc. は、オレオ、チップスアホイ、ベルヴィータ、トブラローネ、ラクタ、ミルカ、トライデントなどの商品を 160 か国以上で展開し、その純売上高は 200 億ドルを上回る世界最大級のビスケット、チョコレート、キャンディ商品のメーカーです。

Mondelēz 社のグローバル調達データ分析チームは、運用効率、資金生成、数百万ドル以上のコスト削減を推進することにより、卓越した事業価値を創出しています。グローバル調達分析・戦略のシニアマネージャーとして、Igor Vasquez 氏とそのチームは、3 年間にわたって、600 億ドルを超える支出と、直接材料および間接材料のサプライヤーを含む約 28,000 社を管理するグローバル調達組織をサポートしています。

その際、Tableau を活用して、従来の調達プロセスをデジタル化することで、サポートを成功に導きました。これまで、調達、リスク、財務のシステムでは、160 以上のデータフィールドと 4,200 万件のトランザクション (発注書、請求書、支払いなど) が相互に連動することなく、個別に処理されていました。チームは 2 つの目標を掲げて、このデジタル調達戦略を推進し始めました。それは、1) すべての発注書および請求書のトランザクションに対して、単一のデータリポジトリを確立すること、2) Tableau でこれらのトランザクションの分析をサポートして視覚化するインフラストラクチャを作成することです。すべてのデータを中央リポジトリに統合することで、複雑なサプライチェーンに対して持続可能な分析を行うために、標準的なグローバルソリューションを確立しました。また、世界中の支出 KPI を簡素化して、分析と顧客満足度を向上し、さらに責任ある事業慣行を実現できました。

デジタル調達および分析プラットフォームを用いた支出管理で、効率アップとコスト削減を図る

情報システム部門のチームと主要なパートナーは、次に単一のデータリポジトリと分析プラットフォームを確立し、事業プロセスのコスト削減の効率を向上させ、アジャイルな分析モデルを展開するために、デジタルグローバルソリューションの模索を始めました。従来のシステムでは、財務データと調達データがサイロ化されていたため、チームはシステム間のインターフェイスを実装して、データを抽出しなければなりませんでした。分析には時間がかかり、スプレッドシートを使用するほかありませんでした。そのため、グローバル調達データ分析チームが利害関係者に効率的にサービスを提供したり、エンドユーザーの利用や満足を考慮してデータを構築したりできませんでした。

チームはデジタル化のアプローチに移行するにあたって、調達および支出データが利害関係者によってどのように使用され、グローバルシステム全体で調達データがどのように統合されたかについて、重点的に調査しました。利害関係者は、事業により大きな価値を持たせられる柔軟性を求めていました。地域や支出カテゴリーでデータを絞り込み、支払い条件の複雑さを測定し、サプライヤーを効率的に管理し、純収入に影響するリスクを特定する機能です。

最終的に、グローバル調達データ分析チームは、SAP HANA を採用して中央データリポジトリをホストし、支出分析を効率化する分析プラットフォームとして Tableau を導入しました。調達組織は完全に支出を可視化して、持続可能な分析モデルを実現するためにエンドツーエンドでデータを統合し、依存を軽減してレポートの作成時間を短縮できるようになりました。

サプライヤーの支払いにおける資金の使用について、非常に正確かつ効率的に理解するには、基準が守られていることを確認するためのグローバルなプロセスを導入する必要がありました。加重平均支払い条件レポートが開発され、以前は 8 週間かかっていたプロセスが、現在では Tableau を使用して、わずか 2 週間で完了できます。特にこのレポートを用いて、グローバル調達データ分析チームは数百万件のトランザクションを分析しましたが、データを統合して Tableau を使用することで大幅に作業時間を短縮できました。Vasquez 氏とチームは、調達部門が戦略に重点を置き、リスクを事前に軽減できるようにしました。Tableau ダッシュボードを使用して、サプライチェーンを完全に可視化する計画が進行しています。これにより、例えばサプライヤーがココアや小麦などの品目を供給できなくなるおそれがある場合、収益への悪影響を回避するために、今後の措置を講じることができるようになります。

さらに、支払い条件を管理するにあたり、エンドツーエンドのデータ統合によって、その価値を証明できます。28,000 社のサプライヤー全体への支出を正確に可視化することで、チームは取引額が多いサプライヤーを確認し、支払い条件を適宜調整できます (90 日または 120 日など)。また、可視性に伴い、既存のサプライヤーを効果的に活用する方法や、サプライヤーベースの業務効率化計画を考案できます。

100 種類以上あった従来のレポートのうち、実際に使用されていたのは 20% でした。そこでチームは、どのレポートが最も有益かつ実用的であるかを検討しました。支出とサプライヤーの情報を統合することで、10 のシンプルかつパワフルな Tableau ダッシュボードを作成し、世界各国のすべてのカテゴリーと地域で 475 の全利害関係者にサービスを提供しました。

デジタルトランスフォーメーションを実現することで、Vasquez 氏と 20 名のメンバーから構成される成長中の多機能なチームは、緻密な計画に基づいて、475 以上の Tableau ユーザーを測定してサポートしながら、社内外の利害関係者との継続的な提携関係を維持しています。Tableau でデジタルソリューションを導入して以来、利害関係者からは満場一致で肯定的なフィードバックが寄せられています。インサイトに富んだ分析は評価が高く、「Tableau をみせてほしい」と言われます。従来のスプレッドシートベースのレポートは、もはや求められていません。「もっとインサイトを得るにはどうすればよいか」という問い合わせもあります。

Tableau は、知りたい情報を必要なレベルで可視化できるパワフルなツールです。Tableau を使用することで、すばやく情報を把握できます。

利害関係者と協力して KPI を設定し、コスト削減を推進

Vasquez 氏は、北米のシニア調達リーダー、ヨーロッパの財務チーム、アジア・ラテンアメリカのカテゴリーリーダーと協力して、答えを求めている、事業に関する質問を把握できるよう努めています。質問を明確にするプロセスにおいて、利害関係者に働きかけることで、どの指標が重要となるかを特定し、サービスの質を向上させて、採用率を増加できます。チームはコスト削減を促進し、資金を創出するために、単一のデータソースと Tableau プラットフォームを使用して、地域別の支出 KPI と既存の戦略的プロセスや運用プロセスを調査しています。

Tableau を用いて社内全体で調整を行うことで、各部署は利害関係者が重視すべきデータを把握し、1 つのチャネルを利用して、これらのインサイトを伝えられます。KPI が定義され、標準化されているため、データの信頼性が向上しています。これまで 1 〜 2 時間の説明を要したレポートに代わって、ビジュアライゼーションを活用することで、利害関係者が数分で理解でき、部門間のコミュニケーションを効率化できるようになりました。

地域のリーダーをサポートするために、チームはカスタマイズされた戦略と運用ダッシュボードを使用して、各地域が KPI を達成する上で直面している課題やギャップに対処します。リーダーは調達分析を通じて、支出のレベルと購入した原材料の量を把握できます。これにより、サプライヤーとの交渉の必要性を理解して、コスト削減を図れます。

Tableau を通して、金融業界と企業間の連携と整合性を図る

調達チームにとって特に多くの利益をもたらすのは、財務部署との連携です。財務部署と調達部署は、不要なコストを排除し、運用効率を向上するために、次の支出 KPI を考慮して、それぞれに独自のアプローチを採用しています。
1. サプライチェーンの観点からのキャッシュ・コンバージョン・サイクル – キャッシュフローのバランスを維持するために、適切なレベルの支払い条件を重点的に管理します。
2. 買掛債務回転日数 (DPO) – 取引額が多いサプライヤーの支払い条件に特に注意して資金を保持しながら、資金を創出します。
3. サプライチェーンの効率化 – 複雑なサプライチェーンを分析し、膨大な数のサプライヤーや原材料などの維持にかかる運用コストを削減します。

Mondelēz 社の財務部署と調達部署の連携によって、いずれの部署も、重要であるにもかかわらず、従来のレポートでは欠けていた一貫性を確立できました。合同の取り組みとして、これら 2 つのグループは、共通のデータベースと Tableau ダッシュボードを使用して、レポートでの不一致は説明を必須とし、一貫したレポート作成に努力しました。矛盾に関する議論においては、両方の部署でのコスト削減と投資の取り組みをサポートするという共通の目標に焦点を当てています。

このような部門間の効果的な連携により、Mondelēz 社の従業員は分析スキルのレベルを問わず、ダッシュボードの作成だけでなく、データのインサイトを用いて事業価値を高めることに専念できました。

当社は事業の運営だけでなく、環境にやさしいビジネスのために分析を活用しています。

データを活用しながら、お菓子でより良い世界を生み出す

中央データリポジトリと Tableau 分析プラットフォームにより、グローバル調達データ分析チームは、持続可能で責任をもてる方法でお菓子を楽しめるようにするという、Mondelēz International 社のミッションを支援しています。「当社は事業の運営だけでなく、環境にやさしいビジネスのために分析を活用しています」と、Vasquez 氏は語ります。エンドツーエンドのアプローチが組み込まれているのは、データだけではありません。Mondelēz 社は、持続可能な農業に焦点を当て、エンドツーエンドの持続可能性に関する目標を通じて、環境への負担を軽減することで、調達と生産にも同じ方法でアプローチしています。パワフルな分析プラットフォームと中央データリポジトリで管理されているすべてのサプライチェーンのデータを活用すれば、持続可能性の目標を達成できます。

このようなデジタル調達戦略により、Vasquez 氏とグローバル調達データ分析チームは、運用効率を高め、コストを削減し、Mondelēz International 社に卓越した事業価値を提供できました。

Tableau の導入以前の経営には戻れません。