Tableau Prep Builder の新機能: パフォーマンスの向上、フロー全体でのステップの再利用、およびユーザビリティの強化

Tableau Prep Builder の 10 月のリリース (2019.3.2) では、新しい機能と機能強化が導入され、データ準備をより生産的に実行できるようになっています。続きを読んで詳細を確認し、フィードバックをお送りください。

Tableau Prep Builder の 10 月のリリース (2019.3.2) では、新しい機能と機能強化が導入され、データ準備をより生産的に実行できるようになっています。データへの接続と操作を強化するために、私たちはパフォーマンスに焦点を当てました。またこのリリースでは、ユーザーエクスペリエンスも更新され、ユーザーがステップを挿入してフロー内をシームレスに移動できるようになりました。再利用可能なステップとカスタムのデータロールで、組織の他のユーザーによる作業を活用することもできます。

これらの機能改善の多くは、Tableau コミュニティより直接提案されたものです。フィードバックをありがとうございます。皆様からのご意見は非常に重要です。続きを読んで詳細を確認し、フィードバックをお送りください。

1 つ以上のステップの共有と再利用

Tableau Prep Builder でデータを結合してクリーニングすることは簡単ですが、複数のフローにわたって同じ作業をすることがあるかもしれません。Tableau Prep Builder 2019.3.2 では、複数のフローにわたる冗長な作業を減らしてそれらを組織で共有できる、再利用可能なステップが導入されました。

再利用可能なステップのライブラリをローカルに構築するか、組織の全員がアクセスできる、Tableau Server または Tableau Online 上の一元管理された場所で共有することができます。次回フローを構築するときは、再利用可能なステップを活用することで時間を節約できます。

フローのどこでも柔軟なステップの挿入

フローペインはデータワークフロー全体を見渡す視点を提供します。ステップの接続を解除してから再度接続しなければならないため、フローへステップを挿入するには手間がかかることがある、というご意見をいただきました。もう大丈夫です。このリリース (2019.3.2) から、ステップを挿入できるようになりました。単純に、ステップを入れたい分岐を探し、コンテキストメニューから挿入したいステップを選択します。Tableau Prep Builder でのフローの構築が、今までになく簡単になりました。

Flow Navigator による大きなフロー内の簡単な移動

フロー内での移動は時々、特に大きいフローのときは難しいことがあります。多くの場合、ビューの外にあるステップを見るために、スクロールする必要があります。フロー全体の参照と、関心のあるステップへの移動に役立つ、Flow Navigator が導入されました。

この機能は、フローのミニチュアバージョンとナビゲーションツールを提供します。フローを拡大および縮小して、画面に収まるようにフローの中心を設定し、ビューでフロー全体を表示できるようにします。Flow Navigator では、データ準備タスクのフロー内にとどまります。

リストビューでのフィールドを参照して素早いアクションを行う

プロファイルペインはデータ準備のニーズにぴったりです。データサマリーを参照して、フィールド間の関係に基づいて外れ値を特定できます。しかし、一度に 5 個から 7 個までのフィールドしか参照できません。多くの場合、探しているフィールドを見つけるためにスクロールする必要があるため、ストレスになることがあるというご意見をいただきました。まさにこの問題を解決するため、リストビューが導入されました。このビューにより、すべてのフィールドが参照でき、フィールドの名の変更、フィールドの削除、またはデータ型の変更などの素早いアクションが可能になります。

カスタムのデータの役割によるデータの品質の標準化と修正

同じ項目を少し違った方法で表現しているため、異なるシステムからのデータを結合するときにデータ値に一貫性がなくなることがありますか ? または、時間とともに製品名や部署名が変わり、分析の統一したセットが必要になることがありますか ? データの役割で地理データ値に対して行うのと同じように簡単に、これらの値に一貫性を持たせるよう修正することができます。

Prep Builder 2019.3.1 ではカスタムのデータの役割が導入されたので、独自のデータの役割を作成して、組織で共有しフローでデータ値を簡単に検証することができます。カテゴリーを表すフィールドをデータの役割として、データ ソースとともにパブリッシュし、チームが同じルールと標準化されたデータを活用できるようにします。そして、フィールドと Tableau Prep Builder にカスタムのデータの役割を適用して、無効な値を自動的に特定します。このリリースの Prep Builder では、無効な値をその役割から最も近い有効な値へと変換します (Builder 2019.2.3 の地理的役割で可能な機能と同様)。たとえば、標準化されたセットの製品カテゴリーがあり、小売店の 1 つに「Envelopes」ではなく「Envelops」が含まれていた場合、Tableau Prep Builder は自動的に期待される「Envelopes」に値を変更するので、製品を正確に分析することができます。

ユーザーエクスペリエンス全体を通じてパフォーマンスが向上

私たちは、より優れたユーザーエクスペリエンスを実現するための更新を常に行っており、このリリースでは、パフォーマンスを改善しました。マシンの仕様、フローのサイズ、および接続タイプによって、次のような改善が見られる場合があります。

  • excel または csv ファイル接続であれば、最大 50% 高速にデータを読み込みます。
  • 以前には数分かかっていたワイルドカードユニオンも今では数秒で終わります。いくつかのテストでは、最大 700% のパフォーマンス向上が認められました。
  • ステップをクリックするとき、データの読み込み速度が最大 95% 向上する可能性があります。

データ準備のパフォーマンスを向上する新しいイノベーションに対する投資は、継続的に行われています。皆様からのフィードバックが、中核となるシナリオの特定と対処に役立ちます。ありがとうございました。

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