Tableau 2020.4
ブラウザで使用できる Tableau Prep Builder、空間分析機能の強化、
Linux 版 Tableau Server の Resource Monitoring Tool
ワークフローにあった分析
ブラウザで使用できる Tableau Prep Builder
Tableau Prep Builder がブラウザで使用できるようになったことで、ブラウザにアクセスできる場所ならどこからでもデータを準備できます。これにより、データ準備のプロセスが Web 上のプラットフォームに統合されます。個々のデスクトップを管理する必要がなくなるため、IT 管理者がサーバーをアップグレードすると、組織の全員が最新バージョンを使えるようになります。
ブラウザベースの Tableau Prep Builder により、データを最もよく知る人が、手元のどのブラウザでもデータ準備作業を行えるようになります。そのおかげで、チームは必要なときにいつでも自分のデータを準備して、データの価値をすべて引き出せるようになるでしょう
マップで複数のマークレイヤーをサポート
マップでの複数のマークレイヤーがサポートされるようになり、より複雑な地理空間分析が可能になりました。単一のデータソースからマップのビジュアライゼーションに、数の制限なく何層でもマークレイヤーを追加でき、複数の空間レイヤーとコンテキストを合わせることでより良い理解と分析が可能になりました。Redshift 空間データのサポート、Tableau Server のオフラインマップのサポート、Tableau Prep での空間データのサポートも追加されました。
Linux 版 Tableau Server の Resource Monitoring Tool
これまで Windows でのみ利用可能だった Resource Monitoring Tool が、Linux 版 Tableau Server 導入環境でも利用可能になり、エージェントベースの監視を行えるようになりました。Resource Monitoring Tool は、Server Management Add-on に含まれています。ハードウェアとソフトウェアのパフォーマンスの可視性を高めることにより、サーバーヘルスを事前予防的に監視してトラブルシューティングすることができます。
すべての機能
ブラウザの Tableau Prep Builder
ブラウザの Tableau Prep Builder を使用すると、ブラウザにアクセスできる環境であればどこからでもデータを準備することができます。最新バージョンのダウンロードについて心配する必要はありません。デスクトップと同じ機能をブラウザで使用できます。
マップでの複数のマークレイヤーのサポート
地理空間分析の機能強化として、マップで複数のマークレイヤーがサポートされました。単一のデータソースのマークレイヤーを、マップのビジュアライゼーションに無制限に追加できるようになったため、複数の空間レイヤーと背景情報を組み合わせて理解と分析を深められます。
Redshift 空間データのサポート
Tableau の空間データベース接続機能が拡張され、位置情報に関わる質問にこれまでより簡単に答えを出せるようになりました。空間データを含む Redshift の表に直接接続して、Tableau でそのデータをすぐ視覚化することができます。
Tableau Prep の空間データサポート
Tableau Prep Builder で、空間データのインポート、認識、そして抽出やパブリッシュされたデータソースへのエクスポートができるようになりました。データ準備のフローで空間的な背景情報を利用して、分析を強化することができます。
Tableau Server でのオフラインマップのサポート
オフラインマップのサポートにより、Tableau Server 上の空間データの利用と分析がより簡単になります。Web 作成でオフラインマップのスタイルを使ってマップを作成すると、そのマップはすべてのユーザーが利用できる状態になります。特に、インターネットアクセスの制限が厳しい組織で便利です。
Linux 版 Tableau Server の Resource Monitoring Tool
これまで Windows でのみ利用可能だった Resource Monitoring Tool (Advanced Management for Tableau Server に含まれています) が、Linux 版 Tableau Server 導入環境でもエージェントベースの監視を行えるようになりました。ハードウェアとソフトウェアのパフォーマンスの可視性を高めることにより、サーバーヘルスを事前予防的に監視してトラブルシューティングすることができます。
Web 作成機能の拡張
ハイライトアクション
特定のマークに色を付けたり、他のすべてのマークを暗くしたりすることで関心のあるマークに注意を向けることができるようになる [ハイライトアクション] 機能が Tableau Server や Tableau Online Web 作成で利用できるようになりました。[アクション] ダイアログボックスを使用してハイライトアクションを定義することにより、ソースシートとターゲットシート、および強調表示に使用するフィールドを指定できます。
[マーク] カード
ユーザーは、ビジュアライゼーションでラベル付けするマークをカスタマイズして選択し、それらのラベルを重ねるかどうかを決定できます。たとえば、時間の経過に伴う製品カテゴリの売上を線で表示するビューでは、線に沿った各ポイントの横に売上にラベルを付けることができます。ラベルの更新に対するこれらの新しいマークは、Tableau Online、Tableau Server、Tableau Public、Tableau Desktop に適用されます。
Apply Filter to Worksheets
最も効率的なダッシュボードデザインを構築するために、[ワークシートにフィルターを適用] オプションを Web 版に追加しました。[ワークシートにフィルターを適用] 機能では、フィルターを適用する特定のシートを選択、ダッシュボードの微調整、より複雑なデザインが可能になります。
固定セットの作成
Creator および Explorer は、データペインから、またはツールチップコマンドメニューを介して視覚的にセットを作成するための簡単で迅速な方法を利用できるようになりました。
抽出の作成
ブラウザから離れることなく抽出を作成できます。Web 作成フローでは、パフォーマンスを高めるためにデータソースの抽出を選択できるようになりました。
予測モデリング関数の強化
予測モデリング関数では既定モデルの線形回帰に加えて、正則化線形回帰とガウス過程回帰という 2 つの新しいモデルも選べます。計算でモデルを変更すると、過去のデータと比べて、その変更が予測に及ぼす影響をビジュアルですぐに確認できます。
日付軸の延長
日付軸の延長機能を使うと、カスタマイズした時間ベースの予測を Tableau で行えるようになります。事前に設定された延長オプションから選ぶことも、カスタムメニューで独自の範囲を選択することもできます。日付軸の延長は、予測モデリング関数、移動平均などの表計算、R や Python などの外部サービスで行えます。
カスタムビューのタブ
Tableau Server と Tableau Online で、カスタムビューの確認や管理が簡単になります。新しいカスタムビュータブを開くと、ワークブックでのカスタムビューの使用状況がわかります。管理者はこのタブを使うと、1 か所で非公開と公開両方のカスタムビューを簡単に管理して、使われていないビューを削除することも、変更によりユーザーのビューが影響を受けるかどうかを知らせることもできます。
計算のブロックコメント
ブロックコメントを使用すると、計算ウィンドウに任意の長さのコメントを素早く追加することができます。/* で始まり、*/ で終わらせることにより、コメントを複数行にわたって作成できます。
「データに聞く」機能の強化
「データに聞く」機能に、日付範囲を調整する新しいウィジェットが追加され、時系列の Viz で範囲をすばやく直感的に変更できるようになります。また「データに聞く」機能の結果は、積み上げ棒グラフで表示するように指定することもできます。ほかにも、定義ページと、「データに聞く」機能のサイトレベルの使用状況を表示する管理ビューの両方で、データの役割の同義語を直接編集できるように強化されました。ガバナンスをさらに一元化するのに役立ちます。
動的パラメーターの改善
動的パラメーターがさらにカスタマイズできるようになりました。ワークブックを開く際、またはフィールドのデータソースが更新されたときに、パラメーターの範囲をフィールドの min 値や max 値にセットことができるようになりました。
Salesforce コネクタ API の更新
Salesforce コネクタ API の更新プログラムを使用して、最新の Salesforce ダッシュボード オブジェクト (Work.com ダッシュボード オブジェクトを含む) に接続します。Work.com は、企業やコミュニティがコロナ禍において安全に活動を再開できるようにする Salesforce のアドバイザリーサービスとテクノロジーソリューションを提供します。Salesforce コネクタ API の更新により、Work.com データから Crisis、Employee、InternalOrganizationUnit などのオブジェクトに接続して、Tableau で視覚化できるようになります。この更新により、コネクタが API バージョン 49.0 になります。
Intelligence コネクタ
Salesforce Intelligence は、チャネル全体のマーケティングの予算データやパフォーマンスデータを単一の記録システムに統合します。それにより、マーケティング担当者はインパクトを評価して、顧客エンゲージメントの向上、無駄の排除、テストアンドラーン (試して学ぶ)、全関係者の意思統一を行えるようになります。Intelligence の統合により、Tableau を Intelligence に接続して、ハーモナイゼーション済みの Intelligence レポートを Tableau で簡単に利用できるようにすることができます。
Snowflake OAuth の機能強化
企業向けに OAuth サポートが拡大され、Tableau と Snowflake の接続が簡単になります。AWS PrivateLink や Azure Private Link で OAuth を使って認証できるようになりました。
Tableau Online の分析拡張機能
分析拡張機能を使用すると、Tableau Online ビジュアライゼーションの R や Python、その他のプラットフォームで、高度な分析を動的に実行できます。
Tableau Server のバックアップ作成の高速化
データ圧縮のパフォーマンスが強化され、Tableau Server のバックアップ作成が最大で 2 倍高速になります。新しい進行状況バーでは、バックアップの現在の段階と残り所要時間がわかります。
インストールやアップグレード中に前回のチェックポイントから再試行
予期しない問題やエラーが発生した場合でも、問題を解決した後に、問題発生前の段階から Tableau Server のインストールやアップグレードを簡単に再開できます。
Tableau Catalog とメトリクスの統合
Tableau Catalog では、すべてのデータアセットとその関係を見ることができ、さらに特定のデータアセットをどのメトリクスで使用しているのかを把握できます。データアセットから作成されたメトリクスを確認し、変更による影響を理解することができます。
メトリクスのデータ品質に関する警告
アップストリームのデータアセットにデータ品質に関する警告があるかどうかを知ることで、表示しているメトリクスに自信を持つことができます。
Tableau Server の Azure 外部リポジトリ
Advanced Management for Tableau Server の機能として、Azure Database for PostgreSQL 上に Tableau Server 外部リポジトリを構成し、リポジトリメタデータの可用性とスケーラビリティを高めることができます。
Tableau Server の Azure Key Vault 対応
Advanced Management for Tableau Server の機能として、Azure Key Vault と Tableau Server を統合し、抽出保存時の暗号化のキーを管理できます。
Tableau Server での複数キーのライセンス認証
Tableau Server のインストール時、Tableau サービスマネージャーの初期化前に、複数のキーをライセンス認証して登録することができます。インストールとライセンス発行が一層スムーズに行えるようになります。
Tableau のリリースについて