Tableau Prep の新機能: クリーニング機能の強化、データベースのワイルドカードユニオン、PDF コネクタ

10 月リリースの Tableau Prep 2018.3.1 では、フローの全ステップであらゆる操作が可能になったほか、データ準備プロセス中の変更も追跡できるようになりました。

データ準備の作業は、複雑になることがあります。Tableau はデータ準備の手間を省くことを目的に Tableau Prep を開発しましたが、フローをシンプルにするツールの提供によって、データ準備をさらに簡単にする取り組みを継続的に行っています。10 月リリースの Tableau Prep (2018.3.1) では、フローの全ステップであらゆる操作が可能になったほか、データ準備プロセス中の変更も追跡できるようになりました。

また、データベース接続がワイルドカードユニオンに対応し、PDF ファイル用のコネクタも新たに登場して、柔軟性がさらに高まりました。

全ステップでクリーニングも変更の追跡も可能に

結合、ユニオン、ピボット、集計などのステップ内で、データのクリーニング作業がさらに簡単になりました。フロー内のどのステップでも、値の編集やデータ型の変更など、あらゆるクリーニング操作を行うことができます。たとえば、データを結合してその結果をクリーニングしたい場合、結合とクリーニングのステップを別々に作成するのではなく、1 つのステップでデータの変換とクリーニングが可能です。全ステップでどのような操作でも実行でき、データ準備プロセス中の変更を追跡できるため、フローがこれまでよりシンプルでわかりやすくなり、トラブルシューティングも簡単に行えます。

この機能が登場する前は、クリーニングのステップでのみクリーニングと変更の追跡を行うことができました。
今回のリリースでは、結合のステップでもクリーニング操作を実行し追跡できるようになりました。

データベース接続がワイルドカードユニオンに対応

12 個の異なる表があるデータベースに接続したところを想像してください。すべての表で、データが月別に分かれています。そしてデータ準備の一環として、全データを結合してクリーニングしたいとしましょう。その場合に便利なのが、今回のリリースで登場したデータベースのワイルドカードユニオン機能です。ファイルベースの接続でワイルドカードユニオン機能を使うときと同様に、使い方はパターンを指定するだけです。Tableau Prep はデータベース内の当てはまる表をすべて認識し、ユニオンで自動的に結合します。それぞれの表をドラッグ & ドロップしてユニオンする必要はもうありません。

PDF コネクタでデータに接続

静的な PDF ファイルに格納されたデータは、抽出とクリーニングが行いにくいこともあります。今回のリリースでは PDF コネクタが追加され、PDF ファイルに直接接続できるようになりました。PDF 内の表のクリーニングや、他の多種多様なデータソースとの結合に活用してください。PDF ファイルも他のデータソースと同じように簡単に、データのワークフローに統合することができます。

Tableau は、データ準備をシンプルに、短時間で行えるようにし、ミスが起こりにくくするための機能を追加し続けています。ぜひ Tableau Prep をお試しください