Gyeonggi Infectious Disease Control Center

Tableau により、GIDCC は COVID19 に迅速に対応するための貴重なインサイトをリアルタイムに取得


感染症の拡大に迅速に対応するためのインサイトをリアルタイムに取得

GIDCC の研究者と保健担当者によるデータドリブンな意思決定の迅速化に貢献

京幾道の住民のヘルスリテラシーを改善

京幾道感染症対策センター (Gyeonggi Infectious Disease Control Center、略称 GIDCC) は、より効果的な感染症対策のために「感染症の地域管理」を目的として設立された、韓国初の地域規模の機関です。GIDCC は、京畿道における感染症のモニタリング、疫学調査、統計データ分析の需要に応えるシステムを開発しており、専門的な情報を迅速に提供しています。また、自治体や保健所などの関係機関に感染症データをリアルタイムで共有するとともに、それらのデータを地域住民に公開し、感染症予防への積極的な取り組みを支援しています。

「私たちは Tableau を使用して、感染症を管理するための効果的なシステムを確立しました。Tableau により、感染症関連のさまざまなデータソースに接続して分析し、感染症の管理に役立つ情報を抽出してダッシュボードに変換し、関係機関や住民に共有しています。さらに、このシステムによって GIDCC 内外の関係者が統計分析とレポート作成を簡素化しており、感染症対策の策定に関する作業に集中できています」と、GIDCC 責任者の Hee-young Lee 氏は述べています。

Tableau により、分析プロセスが大幅に簡素化されました。感染症の予防と拡大に関するさまざまな調査をより高い生産性で行うために、Tableau を使用して、韓国の疾病管理庁 (KCDC)、国立救急科情報システム (NEDIS)、国民健康保険サービス、疫学調査からデータを収集し、統計などの高度な分析を実施しています。

感染症の拡大に迅速に対応するためのインサイトをリアルタイムに取得

GIDCC は、MERS (中東呼吸器症候群) による危機が発生した 2015 年に初めて Tableau を導入しました。その目的は、感染症の発生を正確かつ迅速に分析することです。それ以来、GIDCC の研究者は、Tableau の簡単に使えるシンプルなデータビジュアライゼーション機能や高度な分析機能を使用して高い生産性を実現しています。

そして今年、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) の蔓延を抑制するために、GIDCC は Tableau を使用して、京畿道の 31 市区町村で確認された患者と、それらの患者との接触者に関するデータを整理し、地域、感染経路、性別、年齢などのさまざまな指標を使用して分析しました。

中でも特に注目なのは、Tableau を使用して、COVID-19 の感染患者の傾向に関するインサイトと、それらの患者との接触者に関するデータをリアルタイムに得られる強力な感染症監視システムを開発したことです。Tableau の単一のビューで、さまざまなソースからの公衆衛生および疫学調査データを効率的に分析しました。また、COVID-19 の感染に関する分析結果をリアルタイムに提示することで、患者および接触者の追跡と管理を効果的にサポートしました。これは感染症の抑制において鍵となります。

「Tableau により、分析プロセスが大幅に簡素化されました。感染症の予防と拡大に関するさまざまな調査をより高い生産性で行うために、Tableau を使用して、韓国の疾病管理庁 (KCDC)、国立救急科情報システム (NEDIS)、国民健康保険サービス、疫学調査からデータを収集し、統計などの高度な分析を実施しています」と、GIDCC 責任者の Hee-young Lee 氏は述べています。

GIDCC の研究者と保健担当者によるデータドリブンな意思決定の迅速化に貢献

Tableau により、GIDCC の研究者および外部の保健担当者は、COVID-19 を含む感染症の予防とその蔓延の抑制に関する対策を策定する際に、多くのデータに基づいてより迅速に意思決定を行えるようになりました。

GIDCC の研究者は Tableau を使用することで、統計などの高度な分析を効率的に実施しています。また、Tableau のおかげで、データクエリ、抽出、クリーニングからレポート作成までの反復的な手作業が不要になったため、作業の生産性が大幅に改善されています。その結果、研究者は時間のかかる従来の分析プロセスではなく、感染症に関する情報を使用して効果的な対策を策定し、実施することに集中できるようになっています。

さらに、GIDCC は Tableau Server で COVID-19 やその他の感染症に関する分析結果を共有することにより、韓国疾病管理庁 (KCDC) や京畿道の政府、健康保健センターと効果的に連携しています。

「昨年 12 月以降の COVID-19 の世界的な感染拡大によって社会経済的被害を懸念する方が多いため、私たちは Tableau を使用して、COVID-19 の発生に関する分析結果を透明性をもって関係者にリアルタイムで共有することで、COVID-19 の感染拡大の抑制対策を支援しています。COVID-19 などの感染症に対する取り組みには時間的制約があります。そんな中、Tableau ではリアルタイムでダッシュボードを見ることができ、感染状況を視覚化して京畿道の市や地域ごとに確認したり、性別、年齢、感染経路を把握するとともに、京畿道全体での感染者と接触者に関するデータを見ることができます。このダッシュボードは、GIDCC の研究者と外部の保健担当者が感染症の拡大傾向に関する共通の理解を基に今後の傾向を予測し、感染予防対策を策定するうえで重要な役割を果たしています」と、GIDCC 責任者の Hee-young Lee 氏は述べています。

それと同時に、GIDCC 内外の人々がデータ分析の能力を高められるようにするために、Tableau の韓国内のパートナーである PLAN-iT 社が Tableau に関するトレーニング、助言、コンサルティングサービスを提供しています。

昨年 12 月以降の COVID-19 の世界的な感染拡大による社会経済的被害を懸念する方が多いため、私たちは Tableau を使用して、COVID-19 の発生に関する分析結果を透明性をもって関係者にリアルタイムで共有することで、COVID-19 の感染拡大の抑制対策を支援しています。

京幾道の住民のヘルスリテラシーを改善

Tableau を活用することで、GIDCC は京畿道全体の感染者数の傾向の変化を示すさまざまなタイプのダッシュボードを開発しました。

京畿道のすべての住民は、GIDCC の Web サイトに投稿されるさまざまな情報を確認することができます。それらの情報には、感染の経時的な蔓延率、地域における感染症拡大の様子や、「京畿道での COVID-19 の発生状況」、「全国的な COVID-19 の発生状況」、「京畿道での感染症の状況」が地図とグラフで示され、発生率が把握できるものなどが含まれています。

GIDCC は京畿道における COVID-19 の状況について、市および地域ごとの感染者累計数、京畿道の感染者の全体的な状態、性別および年齢別による感染者数の割合、感染経路別 (海外からの流入、不明など) の感染者数、症状の発現から確認までの日数など、ダッシュボードのさまざまな情報を毎日更新しています。

GIDCC はさらに多くのダッシュボードを開発して、感染症予防のための貴重な情報を幅広く提供する予定です。たとえば、新しいダッシュボードを使用することで、感染クラスターや、退院および入院した患者の状態、日々の Rt 値 (時間依存の再生産数。つまり感染者との接触頻度を考慮した感染力)、感染している期間などのインサイトを提供し、陽性率の変化の傾向を評価することができます。

「京畿道のすべての公衆衛生専門家と住民は、Tableau ダッシュボードを見て感染症の発生状況を非常に簡単に理解できるため、公共部門と民間部門の感染症予防の取り組みを支援するのに大いに役立ちました」と、GIDCC の研究者である Yeon-hui Seong 氏は述べています。

京畿道のすべての公衆衛生専門家と住民は、Tableau ダッシュボードを見て感染症の発生状況を非常に簡単に理解できるため、公共部門と民間部門の感染症予防の取り組みを支援するのに大いに役立ちました。