丸亀製麺アプリと POS データを結合し Tableau で分析して店舗の売上改善へ


今まで見えなかったものが見えるように
リアルタイムにデータを分析し、意味のあるレポートを経営陣に提供することが可能に

株式会社トリドールホールディングス (以下、トリドール社) は、丸亀製麺を中心に、国内及び海外、約 30 の国と地域で飲食ビジネスを幅広くグループ展開しています。IT 部門は日常業務の傍らで、各ビジネスの状況や進捗などを把握するための帳票・レポートを経営層や関係部門に提示する業務を担っており、Tableau Desktop を導入する以前は、POS や各種業務システムからのデータ出力および定型レポートの作成を Excel で行い、関係部門に配布していました。しかしながら、Excel でのデータ分析には時間がかかること、分析結果を分かりやすく表現するための機能についても現場で不満があがったため、データ分析専用のツールとして Tableau を導入し、現在は主に丸亀製麺のお客様の購買データや顧客行動データの分析に Tableau を活用しています。

今まで、ただの数字の表で各国のデータを提供していたのですが、どこが悪いのか、どこが良くて業績が良くなっているかを Tableau を導入することで、視覚的に見える形で経営陣に提供できるようになりました。

Tableau: トリドール社内でどのように Tableau を利用しているか教えてください。
村上氏: 現在、主にトリドールホールディングスで抱えているいくつかのブランドにおいて、丸亀製麺のお客様の購買状況や顧客データの分析で Tableau を活用しています。
トリドールホーディングスでは約 30 の国と地域でグループブランドの展開を行っていますが、最近は、そのいくつかの国での POS データの分析や勤怠の分析など、業務の可視化にも Tableau を使い始めています。
現在、Tableau を実際に触って積極的にデータ分析をしているのは、IT 部が中心です。販促施策の効果や海外店舗の状況など、店舗を運営している部門や経営企画室に対し、マーケティング活動や事業の経営指標を可視化するところでよく使っています。

Tableau: Tableau を使い始めたきっかけ、データ分析の取り組みを始めたきっかけはどのようなものか教えてください。
村上氏: 以前は POS や業務システムから出力したデータを Excel で処理してレポートを作成していたのですが、やはり Excel では限界がありましたね。私自身でも Excel でデータ分析をしていたので、なかなかこれは難しいと感じていました。それで何か良い BI がないか探している中で、Tableau に出会いました。2016 年の 6 月から丸亀製麺のスマホアプリの提供を始めたことで、顧客のデータがだいぶ溜まってきていましたので、そのデータをちゃんと分析したいというニーズもあり、Tableau を導入することに決めました。

Tableau: Tableau を選んだ理由を教えてください。
村上氏: 最初はトライアル版を、私自身で触ってみて、期待した通りというか、速さを感じました。データを分析していく際にも、こういう表現がしたかったという手応えをすぐに得ることができました。
特に Excel では、データをブレンドする操作やグラフを作る操作で煩わしさを感じていた部分がありましたが、Tableau は自分の思考に結構ついてくる、そういうところがやはり Tableau が「速い」と感じたポイントだと思います。

Tableau: Tableau を導入するにあたり、分析用のデータ基盤をどのように整備されたのでしょうか、教えてください。
村上氏: Tableau と連携して使っているデータ基盤ですが、基本的には社内の POS データと、アプリのデータを全て Amazon Redshift に集めている形にしています。
Amazon Redshift に DB を構築した際、DB 上でどうデータを持つかの定義・設計には少し時間がかかりましたが、Tableau の導入自体には苦労しなかったと思います。
たまに Excel で出力したマスターデータを結合して分析することもありますが、基本は Amazon Redshift が主なデータソースになっています。また、Tableau Desktop で作成したレポートやダッシュボードは Tableau Server で公開するという形で運用しています。
現状では、業務のコアとして運用しているというよりは、デジタルマーケティングから生み出された新しいデータを、デジタルマーケティングの世界をあまり知らない人にどう理解してもらうおうか、という趣旨で進めていますので、業務の深いところでの活用というよりは新しいデータをどう理解していくか、という分析用途を中心に進めています。

Tableau: Tableau を導入した効果について実感している例について教えてください。
村上氏: Tableau とデータを活用することによる業務効果ですが、今まで見えなかったものが見えるようになってきた、ということが大きいかと思います。具体的な例では、クーポン配信を行った時に、この種類のクーポンはどれくらいお客様に好まれているのか、実際にそのクーポンを使った来店情報を POS データから取得し、アプリの会員データを結合・分析することで、お客様の反応が全てデータとして見ることができるようになりました。こうした分析から、セグメント毎の最適化や販促施策の効率化に結びつけることができることが明確になったと思います。
丸亀製麺の顧客分析では、店舗の立地条件別に、1 日の中での来店時間別、曜日別で、1 回の来店時の単価、その時に来店するお客様の属性、例えばビジネスマンや家族など、そうした情報を Tableau で整理・可視化して分析しています。その結果、それまで見えていなかった顧客行動を元に、今までよりもより詳細な市場のセグメント化が可能になりました。これにより、どこに、どういう施策を打てば、より大きなビジネスインパクトを得られるか、つまり顧客と市場の可視化が実現できるようになりました。これが、Tableau を使ったデータ分析でその力を実感した点です。

Tableau: Tableau Server を導入して、ダッシュボード、レポートを社内で共有することで改善された点があれば教えてください。
村上氏: 海外における丸亀製麺のデータについて、以前は Excel 形式のただの数字で国別のレポートを提供していましたが、このレポートには、見づらさとリアルタイム性の問題がありました。
Tableau を導入してからは、データの切り方や表現のしかたが変化しました。また、どこが悪いのか、どこが良くて業績が良くなっているかを、視覚的に見える形で経営陣に提供できるようになりました。経営の指標を見るという点では、経営陣もデータをどう見ればいいのかという意識がだいぶ高まってきているのではと思います。

Tableau: Tableau 利用の次のステップにどんなことをお考えですか。
村上氏: 実際に店舗を運営している部門に対し、どの店舗においてどのお客様にどうアプローチすべきかといったことがわかるような、また、売上の予測などの店舗毎にすぐ使えるような数字をできるだけわかりやすく体感的にパッとみて理解できるような、現場に役立つダッシュボードをどんどん作っていきたいと思ってます。

こちらもご覧ください