Tableau 2021.1 の新機能|製品ニュース|Tableau ブログ

Tableau 2021.1 リリースでは、Tableau の Einstein Discovery、クイック LOD (詳細レベル) 表現、新しい通知機能が導入されているほか、Azure との接続や Tableau Catalog の機能強化が行われています。

最新の Tableau がリリースされました。Tableau 2021.1 は、ビジネス上の意思決定をよりスマートかつ迅速に行うのに役立つエキサイティングな機能を備えています。 アップグレードして新たなイノベーションを活用しましょう。また、組織内のユーザーが差し迫った質問に対する答えを得られるようにするために、 Tableau がどのようにして AI を分析に組み込んでいるかご確認ください。

Tableau 2021.1 リリースの注目の新機能は以下のとおりです。

  • Tableau の Einstein Discovery によって、すべてのチームがよりスマートな誘導形式の意思決定を行えるようになります。Tableau ダッシュボード内で直接、Einstein Discovery からの信頼できる直感的な予測と推奨が利用できるようになりました。
  • クイック LOD により、ワークフロー内での詳細レベル表現の作成が簡単になりました。
  • Tableau Server および Tableau Online での新しい統合された通知機能によって、組織全体の重要な変更をすべて確認できるようになりました。
  • Azure 接続機能の大幅な強化により、分析に向けた Tableau と Azure の連携がさらに最適化されます。

では、今回のリリースで注目の新機能を一部詳しくご紹介しましょう。

未来のために今、Tableau の Einstein Discovery を意思決定に活用

Tableau 2021.1 では、Salesforce の製品が初めて Tableau にネイティブ統合されました。つまり、Einstein Discovery を Tableau で活用できるようになりました。Einstein の強力な予測モデリング機能を Tableau ワークフローで直接使用できるようになったため、誰もがビジネス上の意思決定をよりスマートかつ迅速に行うことができます。

Einstein Discovery とは

Einstein Discovery は、機械学習 (ML) を活用して、Tableau ワークフロー内で予測と推奨を提示します。これにより、より迅速かつスマートに意思決定を行えます。Salesforce が開発した Einstein Discovery により、ユーザーは、アルゴリズムを記述する必要なく、強力な予測モデルを作成できます。データサイエンティストから高度なアナリスト、ビジネスユーザーまで、あらゆる人々にコードを必要としない直感的な環境が提供され、倫理的で透明性のある AI に従って迅速に自信を持って意思決定を行えるようになります。

Einstein Discovery + Tableau の連携

Tableau で Einstein Discovery を活用できるということは、組織内のすべての Tableau ユーザーが Einstein Discovery による予測と推奨を利用できるようになるということです。コードの記述は一切不要です。以下がその方法です。

  • Einstein ダッシュボード拡張機能: Tableau ダッシュボードにネイティブに統合された Einstein Discovery から、解釈可能な機械学習予測をオンデマンドで利用できます。Tableau ビジュアライゼーションのデータの 1 行または複数の行をクリックすることで、動的な予測を取得し、予測の主な要因を確認し、モデルに基づいて予測を向上させることができます。
  • Tableau Calcs の Einstein: Tableau での分析に動的な予測インテリジェンスを提供することができ、Einstein による予測を Tableau の計算フィールドに直接組み込むことができます。既存の Tableau インフラストラクチャを使用して、動的な予測を組み込んだインタラクティブなビジュアライゼーションおよびダッシュボードを構築、共有、拡張できるほか、Tableau のパラメーターを使用して新しいシナリオをテストできます。注: Tableau Desktop および Tableau Server で使用できます。
  • Prep Builder での一括スコアリング: 機械学習モデルによる強力な分析機能で、データセットを強化できます。Einstein Discovery に接続することで、Tableau でデータを準備する際に予測を統合し、データを一括でスコアリングできます。これには予測の主な要因の記述も含まれます。注: Tableau Prep Builder の 4 月リリースで利用できるようになります。

上記の例では、Einstein ダッシュボードの拡張機能が顧客採用ダッシュボードの右側に追加されています。ユーザーは分析フロー内で直接、上位の予測や、エンゲージメント率の改善方法に関するインサイトを見ることができます。

これらの各統合について詳しくは、 Tableau の Einstein Discovery に関するブログ記事をお読みください。 

統合された新しい通知機能で重要な最新情報を常に把握

忙しいスケジュールの中、さまざまな確認を行うのに十分な時間が取れない方も多いことでしょう。そのことを考慮し、新たに再設計された通知機能を導入しました。これにより、組織全体の重要な変更のすべてを、より簡単に追跡できるようになります。

Tableau Server および Tableau Online 内の専用スペースで、共有、コメント、抽出、準備フローのすべてを 1 か所で確認できます。また、それらの通知を受け取る場所と方法 (Tableau 内で直接受け取る、メールによる通知、またはその両方) を設定することができるため、重要なアラートを見逃したり、アクションを取るのが遅れたりすることはありません。

Tableau Server または Tableau Online インターフェイスの右上隅から表示される通知リスト

新たに強化された分析機能で分析をレベルアップ

クイック LOD

昨年の Tableau Conference-ish で発表されたクイック LOD の機能が皆さんにお使いいただけるようになりました。Tableau 2021.1 で利用できるようになるこの新しいクイック LOD により、ワークフロー内で簡単に詳細レベル表現を作成することができます。Tableau でメジャーをディメンションにドラッグ & ドロップするだけで自動的に、既定の集計を使用した詳細レベル表現が作成されます。これはコンテキストメニューからでも実行できるため、分析フローに合わせてお選びいただけます。

Tableau 上でメジャーフィールドをディメンションフィールドにドラッグすると自動的に、分析用に詳細レベル表現が作成される様子を表すアニメーション GIF

製品内の拡張ギャラリー

製品内の拡張ギャラリーでは、ワンクリックですべてのコネクタや拡張機能を表示できます。強力なコンテンツ表示機能とあわせて検索やフィルタリングのオプションを使い、コネクタや拡張機能を簡単に探してインストールすることができます。Tableau ワークフローから離れる必要はありません。

製品内の拡張ギャラリーが表示されている、Tableau インターフェイス内のウィンドウ

Microsoft Azure 接続機能の強化

Tableau では、分析のために Tableau と Azure の連携を最適化できるよう継続的に取り組んでいます。今回のリリースでは、Azure SQL Database (Azure Active Directory 使用時) のデータや、Azure Data Lake Gen 2 のデータに接続できるようになりました。また、Azure Synapse と Azure Databricks 用の既存のコネクタ 2 つで、Azure Active Directory がサポートされました。ガイダンスおよびベストプラクティスの詳細については、更新された Microsoft Azure 上の Tableau Server に関するホワイトペーパーをお読みください。

拡張された空間データサポート

最後にご紹介する注目機能は、マッピングの更新です。さらに簡単に空間分析を行えるようになります。KML ファイルに加えて、対応するファイルタイプの KMZ ファイルに直接接続できるようになりました。KMZ ファイルを手動で解凍してルートの KML ファイルを抽出する必要はありません。また、空間データが含まれている Snowflake のテーブルに直接接続して、そのデータを Tableau ですぐに視覚化できるようになりました。

Tableau Catalog の機能強化によりデータ管理を向上

今回のリリースでは、Tableau Catalog ( Tableau Data Management の一部) も大幅に強化され、組織全体でデータの全体像をより深く理解できるようになりました。まず、データ品質に関する警告 (DQW) の自動化を追加し、抽出の更新または Tableau Prep フローの実行が失敗した場合に警告が自動的に作成されるようにしました。これにより、手動による設定の必要なしに、データの鮮度 (またはその欠如) にすぐに注意を向けることができます。手動で設定した DQW と組み合わせることも、環境にデータ品質情報のレイヤーを追加するために API を使って設定した DQW と組み合わせることもできます。

検索機能の改善により、テーブルまたはデータベースを検索した際に、より多くの関連結果が表示されるようになりました。認証済みのコンテンツが上位にランク付けされ、データ品質に関する警告のある資産は下位にランク付けされるため、最も信頼できるコンテンツを常に見つけることができます。

Tableau コミュニティの皆様に感謝いたします

Tableau は常にお客様を中心に置いて製品を開発しており、Tableau 2021.1 リリースも例外ではありません。今回のリリースも、皆さんがいなくては実現できませんでした。いつもフィードバックやインスピレーションをいただきありがとうございます。

Ideas (アイデア) フォーラムで、皆様からの素晴らしいアイデアのおかげで実現したすべての機能についてご覧いただけます。 最新版の Tableau をぜひすぐに入手してください。