今年もついに始まりました。Tableau が Iron Viz の準備を着々と進めている今、最高のデータスキル対決に備えて腕を磨きましょう。Iron Viz は、データビジュアライゼーションのコンテストです。予選は数回行われ、それぞれ異なるオープンなテーマが与えられます。予選通過者は、Tableau ConferenceTableau Conference Europe のどちらかで、ライブで行われる決勝に進出します。

Iron Viz へ挑戦することは少し怖いと思うかもしれませんが、そんなことはありません。ステージ上の決勝戦は狙っていなくても、予選に参加すれば、データビジュアライゼーションのスキルを試し、応募までの過程を Tableau Public で「ライブのポートフォリオ」を作る絶好の機会が得られます。Iron Viz への準備は、大きなマラソン大会への準備とよく似ていると言っていいでしょう。メンタルとフィジカル両方のトレーニングが必要ですが、結局のところ、やりがいがありとても楽しいものです。

そこで私はアドバイスをもらおうと、以前 Iron Viz に参加した Timothy Vermeiren 氏 (Tableau Conference の 2018 年チャンピオン) と、Sarah Bartlett 氏 (Tableau Conference Europe の 2018 年決勝出場者) にインタビューし、デザインやストーリーテリング、分析の面で、データビジュアライゼーションのスキルを磨くのに役立ったリソースを伺いました。では、Iron Viz というマラソンに参加する準備として、最初から差をつけるためのガイドをご覧ください。

データビジュアライゼーションの書籍でイメージトレーニングする

データビジュアライゼーションの理論、歴史、ベストプラクティスを詳しく学ぶには書籍がうってつけです。Vermeiren 氏と Bartlett 氏も、データビジュアライゼーションの知識を求めてよく使うリソースの 1 つとして書籍を挙げています。まずは、データビジュアライゼーションの書籍リストや、Bartlett 氏と Vermeiren 氏がお勧めする次の書籍を参考にしてください (リンク先はすべて英語)。

  1. The Functional Art』 (実用的なアート) と『The Truthful Art』 (真実を語るアート)、Alberto Cairo 著: 「Alberto Cairo 氏の本は、データビジュアライゼーションの世界に欠かせないスキルである、デザインの原則を学ぶのにとても役立ちます」 — Sarah Bartlett 氏
  2. Storytelling with Data』 (データによるストーリーテリング)、Cole Nussbaumer Knaflic 著: 「書名どおりの内容です。特に、Knaflic 氏のブログと本に載っているリソースは、ストーリーテリングの優れた例と言えるでしょう」— Sarah Bartlett 氏

    「Knaflic 氏の本は、『データでストーリーの要を語る』方法に焦点を当てており、さまざまなコンテキスト、さまざまなコミュニケーション手段に対してその方法を明確にし、指導しています」— Timothy Vermeiren 氏

  3. Dear Data』 (拝啓データ様)、Giorgia Lupi、Stefanie Posavec 著: 「『Dear Data』は、著者 2 人の間で毎週 1 年間やり取りされた手紙を載せて解説した本です。こうしようと決めたことや不満、笑い話、挨拶など普段の話の種を好きなように取り上げ、絶対に手書きのデータビジュアライゼーションにするというルールで、お互いに送り合った葉書をまとめています。どの葉書に描かれているストーリーも魅力的で、理解と想像につながるものでした」— Timothy Vermeiren 氏
  4. The Big Book of Dashboards』 (ダッシュボード大全)、Steve Wexler、Jeffrey Shaffer、Andy Cotgreave 著: 「Steve Wexler、Jeffrey Shaffer、Andy Cotgreave の 3 氏が、28 のビジネス関連ダッシュボードを集めて、機能的なデザインの良い例と悪い例を示しています。その形にデザインされた理由と使われた手法が解説されており、現実のシナリオそれぞれで、そのデザインの機能性が適切な理由を深く学べます」— Timothy Vermeiren 氏

コミュニティの課題でデータビジュアライゼーションの腕試しをする

Bartlett 氏は、スキルを鈍らせないようにしながらコンテスト形式に慣れるために、コミュニティで出されている課題に何度もチャレンジすることを勧めています。Web ではさまざまなデータビジュアライゼーションの課題が出題されていますが、Bartlett 氏の挙げたものを一部ご紹介します (リンク先はすべて英語)。

  1. Storytelling with Data Challenge: 「『Storytelling with Data』著者の Cole Nussbaumer Knaflic 氏は、Storytelling With Data Challenge を毎月開催しています。テーマは毎月変わり、参加者は 1 週間でデータ探しや、ビジュアライゼーションの作成、共有、説明を行います。最近の課題には、変動を表現するビジュアライゼーションの作成というものがありました。しかし Knaflic 氏は、自身が仕事にしていることもあって、ストーリーテリングの要素にも取り組むよう参加者にお願いしています。ハッシュタグ #swdchallenge を使うと、フィードバックもしてくれます」
    — Sarah Bartlett 氏
  2. Iron Quest: 「今のところ、Iron Viz 予選に初めて参加する人にとってかなり難しい可能性があります。Iron Quest の目標は、参加者が、自分でデータを探して何かのテーマを視覚化することに慣れ、できれば予選開始時にメインの Iron Viz コンテストに参加したいと思えるようにすることです」— Sarah Bartlett 氏
  3. Makeover MondayWorkout Wednesday: 「Makeover Monday と Workout Wednesday は、どちらも素晴らしいコミュニティリソースです。他の人が何をしているのか、ストーリーをどのように引き出しているのかを見るだけでも学べることはたくさんあります。このような企画に参加すると、分析する部分だけではなくデザインやストーリーテリングの面でも、Iron Viz コンテストへの準備に役立つでしょう」
    — Sarah Bartlett 氏

分析やストーリーテリング、デザインの例を見てペースを知る

作りたいビジュアライゼーションが思い浮かばなくて困っていませんか? その場合は、ビジュアライゼーションの例を参考にすると良いでしょう。過去の Iron Viz 入賞者のリストもある Tableau コミュニティのギャラリーや、Information is Beautiful などの他のコンテストが役に立ちます。代表的な Web ページをご紹介します。

  1. 過去の入賞者の Viz ギャラリー: 「過去の入賞者からインスピレーションをもらいましょう。Iron Viz のビジュアライゼーションで私が好きなのは、たとえば Shine Pulikathara 氏や Corey Jones 氏のものです。Shine Pulikathara 氏が 2015 年の Iron Viz 決勝に提出した作品は、特に印象に残っています。そこで語られているストーリーは構成がしっかりしており、まず個人的な視点から始まっています。そして、すぐに感情に訴えかけてきます。また、健康と福祉をテーマにした 2018 年の Iron Viz Feeder コンテストで、Corey Jones 氏が応募した「食の砂漠で探すオアシス」は物語感覚で読め、導入、(非常に視覚的でインタラクティブな) 本論、結論という典型的な構成が見て取れます。締めくくりの呼びかけも、とても明確で実践的な提案になっています」— Timothy Vermeiren 氏

  2. Data Beats Project: 「Rob Radburn 氏と Chris Love 氏は、まるでデータジャーナリズムのように分析結果からストーリー練り上げています。そして、小さなチャートやビジュアライゼーションを添えてストーリーを語ります」— Sarah Bartlett 氏
  3. Kantar Information is Beautiful Awards: 「これまで同賞にノミネートされた作品を見て、何が良いデザインと評価されたのか知ることができます。ジャーナリズムの記事など、幅広いコンテンツが取り上げられています。素晴らしいとしか言いようのないビジュアライゼーションもあります」— Sarah Bartlett 氏

Tableau 関連ブログでヒントを読んでコンディションを保つ

ブログを読むと、データビジュアライゼーションや分析の分野の優れたプロフェッショナルから少しずつ知識を吸収できます。データビジュアライゼーションのブログについて、Vermeiren 氏は次のように述べています。「Tableau コミュニティはブログ好きです! まったくの初心者も含むあらゆるスキルレベルの人が、Tableau で歩む道のりを語ったブログを書いており、あちこちで見つけることができます」

Tableau ブログは「ベストオブ Tableau Web」と題して、毎月さまざまな Tableau ブロガーを紹介しています。Vermeiren 氏はまた、「美しさの面でデザインのインスピレーションを得られます」と、ビジュアライゼーションの 2018 年まとめ (英語) を勧めています。

公式ルール、Iron Viz 予選の日程、受賞 Viz のギャラリーなど、コンテストの詳細については Iron Viz の Web ページをご覧ください。

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