このページでは、Tableau で使えるようになると便利な 10 通りの表計算をご紹介します。ほとんどの表計算の場合、簡単な計算式を書く必要があるので、実際に操作できる Viz と手順をタブ付きビューで用意しました。より詳しくご覧になりたい場合は、各ワークブックをダウンロードしてご確認ください。

このページで紹介する表計算を表示、再現するには、Tableau Desktop が必要です。14 日間の無料トライアル版をダウンロードしてお使いください。

表計算の基本

表計算には、場所指定フィールドと区分指定フィールドの2つのフィールドを使用します。フィールドのしくみを知ることこそ、表計算を理解するカギです。

区分指定フィールドは、文字どおり、データを区分して複数の独立したバケットを生成するのに使用するフィールドです。生成されたバケットについてそれぞれ計算が行われます。
場所指定フィールドは、計算の「方向」を定義します。

右の例は、売上の累計を示しています。ここでは「Segment (区分)」を区分指定フィールドとして扱います。売り上げを「Consumer (消費者)」と「Corporate (企業)」に区分し、累計を計算しています。場所指定フィールドは日付で、両方の区分を合計した売上高を経時的に示しています。

1.基準日からの変化率

表計算で、任意の値からの変化率を計算できます。たとえば、あなたが株式ポートフォリオに興味があり、ある時点からの株の相対的なパフォーマンスを評価したいと考えているとします。その場合、「投資日」を設定し、対象の株をすべて同一の時点で正規化することで、変化率を示す折れ線グラフが得られます。基準日を調整するにはスライダーを使用します。

基準日のパラメーターと WINDOW_MAX 関数を使って基準日の終値を算出し、そこから各株の相対的な利益を求めることもできます。

2.共通の基準値 (トイ・ストーリー)

絶対的な時系列よりも、共通の起点からデータを分析したい場合があります。ここでは、映画『トイ・ストーリー』 3 作品の興行収入を例に考えます。3 作品を比較するには、公開日を起点に週ごとの総収入を見ていくのが一番です。

Tableau の INDEX() 関数を使用すると、公開日からの週数を簡単に計算できます。この例の区分指定フィールドは「Movie (作品)」、場所指定フィールドは週数です。

3.経時的な売上合計に対する割合 (マルチパス集計)

2 種類の表計算を一度で済ませたいと思うことは少なくありません。たとえば、会社が重要視する分野の売上が、時間とともに増加しているのか減少しているのかは、興味深い情報です。この計算では、まず分野ごとに売上の経時的累計を算出し、その値を総売上高に対する割合として再構成します。この手法はマルチパス集計とも呼ばれ、Tableau では計算式を書かなくてもこの計算ができます。

「1st Pass」というタブでは区分ごとの売上を経時的に累計したグラフを、「2nd Pass」では、各区分の継時的累計を売上合計に対する割合で示したグラフをご覧いただけます。

4.並べ替えてもランクを維持するグラフ

この例では、ある製品について 1 年間または 1 か月間でのランクと、経時的なランクの変動を示す必要があるとします。このような目的には順位推移グラフを作成します。時間とともに起こる変動を折れ線グラフで示したものです。左側 (2007 年 1 月時点) の順位表では低い位置にある「コピー機とファックス」が、右側 (2010 年 12 月時点)では第 3 位にランクインしています。また、「コピー機とファックス」の販売は非常に不安定だったこともわかります。

標準的な順位推移グラフです。単純なランク (index()) 計算に高度な設定をいくつか組み合わせて算出し、各製品の売上順位を示しています。

5.累計

コールセンターでサポートが進行中の問い合わせ件数や、在庫の数量を監視する必要があるとします。しかし、システムにはサポート中の問い合わせの件数が記録されないため、自分でその数字を導き出さなければなりません。これを計算式に表すと、(営業開始時の件数) + (新規件数) + (再開件数) - (終了件数)となります。

一見すると単純な計算のようですが、営業開始時の件数は前日の営業終了時の件数から求める必要があり、営業終了時の件数もまた、その日の営業開始時の件数から求める必要があります。つまり、計算の循環参照が生じてしまいます。

Tableauでは、WINDOW_SUM 関数を使って累計を算出し、毎日の終了時件数を確定します。

6.加重平均

テストの点数や注文の優先度などのデータは、加重平均を使うと分析しやすくなります。たとえば、製品タイプを問わず全注文の平均的な優先度だけではなく、注文量によってその優先度に重みを付け、注文数の多い製品に高い優先スコアを割り当てられるようにしたいと考えているとします。このような場合は、加重平均による優先スコアを算出すれば、注文数が多く、優先度が高い製品の供給プロセスを最適化できます。今回は、Tableau で用意しているサンプルデータ、Superstore Sales データを使って、この計算を行いました。

ここでも WINDOW_SUM 関数を使用し、カテゴリごとに加重を計算して、その値を優先スコアに適用しました。

7.計算によるグループ分け

会社の出荷業務を担当している人なら、輸送コストが平均より高い製品はどれか知りたいのではないでしょうか。Tableau 6 では、ウィンドウ全体の平均値を求め、その値を使ってグループ分けや数値の色分けのための計算を行えます。

8.移動計算の範囲と発生件数

小売業、情報活動、国境警備などさまざまな状況で、一定の期間内に起こった事件の回数が問題になることがよくあります。たとえば、不審なことが起こっても、起こった回数が 1 回であれば例外と考えても良いかもしれませんが、x 日間に n 回より多く起これば捜査の正当な理由になる、といった場合です。

点は警報が発せられた回数を示します。通常は 0 回です。0 より上の位置にある点はその日に警報が発せられた回数で、棒グラフは、x 日間に n 回より多く警報が発せられたことを示します。点と棒に右クリックするとデータが表示されます。

9.移動平均を計算する範囲を変更する

Tableau の簡易表計算機能を使い、すべての月の売上高について移動平均を計算したあとに、今度はそれを発展させて、移動平均を計算する範囲を自分で選択できるようにしたいと考えているとします。

水色の折れ線グラフは各月の売上高の合計を示し、オレンジは 15 か月の売上高の移動平均を示します。

パラメーターと移動平均の簡易表計算のカスタム設定とを組み合わせると、範囲を変えて平均を求めることができます。

10.周期ごとの平均との差分

四半期売上高を見る場合、絶対値を見るよりも、その年の平均値との差を見るほうが興味深いこともあります。この例では、注文数について、その年の平均との差分と絶対数とを両方示しました。

ご自分のデータを使って、ここでご紹介した表計算を試してみたいという方は、Tableau Desktop の無料トライアル版をぜひご利用ください。

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